教育逍遙 -小学校教育の小径をそぞろ歩き-

小学校教員として歩んできた小径が、若い仲間のみなさんの道標になることを願って…。

日本語探訪

日本語探訪(その89) 慣用句「道草を食う」

小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第35回は「道草を食う」です。 道草を食う 「道草を食う」の読み方 みちくさをくう 「道草を食う」の意味 (馬が路傍の草を食って進行が遅くなる意から)途中で暇を費やす。横道にそれて手間どる。(広辞苑) 「道…

日本語探訪(その88) 慣用句「水を得た魚」

小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第34回は「水を得た魚」です。教科書の表記は、「水をえた魚」となっています。 水を得た魚 「水を得た魚」の読み方 みずをえたうお ※「みずをえたさかな」は読み間違いです。 「水を得た魚のよう」の意味 自由に…

日本語探訪(その87) ことわざ「柳の下にいつも泥鰌はいない」

小学校3・4年生の教科書に登場することわざの第24回は「柳の下にいつも泥鰌はいない」です。教科書の表記は、「やなぎの下にいつもどじょうはいない」となっています。 柳の下にいつも泥鰌はいない 「柳の下にいつも泥鰌はいない」の読み方 やなぎのしたに…

日本語探訪(その86) ことわざ「花より団子」

小学校3・4年生の教科書に登場することわざの第23回は「花より団子」です。教科書の表記は、「花よりだんご」となっています。 ※ なお、「花より団子」の前に「猫の手も借りたい」があります。「猫の手も借りたい」は、すでに慣用句の項で取り上げています…

日本語探訪(その85) 故事成語「井の中の蛙大海を知らず」

小学校のうちに知っておきたい故事成語の第24回は「井の中の蛙大海を知らず」です。 井の中の蛙大海を知らず 「井の中の蛙大海を知らず」の読み方 いのなかのかわずたいかいをしらず 「井の中の蛙大海を知らず」の意味 考えや知識が狭くて、もっと広い世界が…

日本語探訪(その84) 故事成語「一朝一夕」

小学校のうちに知っておきたい故事成語の第23回は「一朝一夕」です。 一朝一夕 「一朝一夕」の読み方 いっちょういっせき 「一朝一夕」の意味 ひと朝かひと晩。わずかな時日。(広辞苑) 「一朝一夕」の使い方 なかなか一朝一夕に解決の出来ぬ難問題を提出す…

日本語探訪(その83) 慣用句「水をさす」

小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第33回は「水をさす」です。 水をさす 「水をさす」の読み方 みずをさす 「水をさす」の意味 うまくいっているのに邪魔をして不調にする。(広辞苑) 「水をさす」の使い方 二人の仲に水をさす。 「水をさす」の…

日本語探訪(その82) 慣用句「水を打ったよう」

小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第32回は「水を打ったよう」です。なお、教科書には「水を打った」で出てきます。 水を打ったよう 「水を打ったよう」の読み方 みずをうったよう 「水を打ったよう」の意味 大勢の人がだれも口をきかず、静まりか…

日本語探訪(その81) 慣用句「水に流す」

小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第31回は「水に流す」です。 水に流す 「水に流す」の読み方 みずにながす 「水に流す」の意味 過去のことをとやかく言わず、すべてなかったこととする。(広辞苑) 「水に流す」の使い方 「多年の恨みさっぱりと…

日本語探訪(その80) ことわざ「猫に小判」

小学校3・4年生の教科書に登場することわざの第22回は「猫に小判」です。教科書の表記は、「ねこに小判」となっています。 猫に小判 「猫に小判」の読み方 ねこにこばん 「猫に小判」の意味 貴重なものを与えても何の反応もないことのたとえ。転じて、価値…

日本語探訪(その79) ことわざ「泣きっ面に蜂」

小学校3・4年生の教科書に登場することわざの第21回は「泣きっ面に蜂」です。教科書の表記は、「泣きっつらにはち」となっています。 泣きっ面に蜂 「泣きっ面に蜂」の読み方 なきっつらにはち 「泣きっ面に蜂」の意味 泣いているときに顔を蜂に刺されて、…

日本語探訪(その78) 故事成語「一挙両得」

小学校のうちに知っておきたい故事成語の第22回は「一挙両得」です。 一挙両得 「一挙両得」の読み方 いっきょりょうとく 「一挙両得」の意味 一つの事をして二つの利益を収めること。一石二鳥。(広辞苑) 「一挙両得」の使い方 どうだい。それなら僕の主意…

日本語探訪(その77) 故事成語「一日千秋」

小学校のうちに知っておきたい故事成語の第21回は「一日千秋」です。 一日千秋 「一日千秋」の読み方 いちじつせんしゅう 「一日千秋」の意味 非常に思い慕うこと。また、待ち遠しいこと。(広辞苑) 「一日千秋」の使い方 子どもの頃は、遠足の日を「一日千…

日本語探訪(その76) 慣用句「骨を惜しむ」

小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第30回は「骨を惜しむ」です。教科書の表記は、「ほねをおしむ」となっています。 骨を惜しむ 「骨を惜しむ」の読み方 ほねをおしむ 「骨を惜しむ」の意味 労苦をいとう。骨惜しみをする。骨を盗む。(広辞苑) …

日本語探訪(その75) 慣用句「骨身に応える」

小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第29回は「骨身に応える」です。教科書の表記は、「ほね身にこたえる」となっています。 骨身に応える 「骨身に応える」の読み方 ほねみにこたえる 「骨身に応える」の意味 寒さや苦しみなどを強く感ずる。身にし…

日本語探訪(その74) 慣用句「骨身を削る」

小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第28回は「骨身を削る」です。教科書の表記は、「ほね身をけずる」となっています。 骨身を削る 「骨身を削る」の読み方 ほねみをけずる 「骨身を削る」の意味 体がやせ細るほど一所懸命に事に当たる。身を削る。…

日本語探訪(その73) ことわざ「所変われば品変わる」

小学校3・4年生の教科書に登場することわざの第20回は「所変われば品変わる」です。教科書の表記は、「所かわれば品かわる」となっています。 所変われば品変わる 「所変われば品変わる」の読み方 ところかわればしなかわる 「所変われば品変わる」の意味 …

日本語探訪(その72) ことわざ「毒を食らわば皿まで」

小学校3・4年生の教科書に登場することわざの第19回は「毒を食らわば皿まで」です。教科書の表記は、「毒をくらわば皿まで」となっています。 毒を食らわば皿まで 「毒を食らわば皿まで」の読み方 どくをくらわばさらまで 「毒を食らわば皿まで」の意味 い…

日本語探訪(その71) 故事成語「一字千金」

小学校のうちに知っておきたい故事成語の第20回は「一字千金」です。 一字千金 「一字千金」の読み方 いちじせんきん 「一字千金」の意味 ①きわめて価値ある立派な文字や文章。②厚い恩恵のたとえ。(広辞苑) 「一字千金」の使い方 10年ぶりに会った恩師か…

日本語探訪(その70) 故事成語「一衣帯水」

小学校のうちに知っておきたい故事成語の第19回は「一衣帯水」です。 一衣帯水 「一衣帯水」の読み方 いちいたいすい 「一衣帯水」の意味 一筋の帯のような狭い川・海。その狭い川や海峡をへだてて近接していることをいう。(広辞苑) 「一衣帯水」の使い方 …

日本語探訪(その69) 慣用句「骨が折れる」

小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第27回は「骨が折れる」です。教科書の表記は、「ほねがおれる」となっています。 骨が折れる 「骨が折れる」の読み方 ほねがおれる 「骨が折れる」の意味 苦労である。面倒である。(広辞苑) 「骨が折れる」の…

日本語探訪(その68) 慣用句「火花を散らす」

小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第26回は「火花を散らす」です。 火花を散らす 「火花を散らす」の読み方 ひばなをちらす 「火花を散らす」の意味 互いに激しく太刀を交えて切り合う。転じて、互いに激しく争う。(広辞苑) 「火花を散らす」の…

日本語探訪(その67) 慣用句「喉から手が出る」

小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第25回は「喉から手が出る」です。教科書の表記は、「のどから手が出る」となっています。 喉から手が出る 「喉から手が出る」の読み方 のどからてがでる 「喉から手が出る」の意味 欲しくてたまらないたとえ。(…

日本語探訪(その66) ことわざ「塵も積もれば山となる」

小学校3・4年生の教科書に登場することわざの第18回は「塵も積もれば山となる」です。教科書の表記は、「ちりも積もれば山となる」となっています。 塵も積もれば山となる 「塵も積もれば山となる」の読み方 ちりもつもればやまとなる 「塵も積もれば山と…

日本語探訪(その65) ことわざ「大山鳴動して鼠一匹」

小学校3・4年生の教科書に登場することわざの第17回は「大山鳴動して鼠一匹」です。教科書の表記は、「大山鳴動してねずみ一ぴき」となっています。 大山鳴動して鼠一匹 「大山鳴動して鼠一匹」の読み方 たいざんめいどうしてねずみいっぴき 「大山鳴動し…

日本語探訪(その64) 故事成語「一意専心」

小学校のうちに知っておきたい故事成語の第18回は「一意専心」です。 一意専心 「一意専心」の読み方 いちいせんしん 「一意専心」の意味 他に心を向けず、その事のみに心を用いること。(広辞苑) 「一意専心」の使い方 私には、身についた封建的躾(しつけ…

日本語探訪(その63) 故事成語「以心伝心」

小学校のうちに知っておきたい故事成語の第17回は「以心伝心」です。 以心伝心 「以心伝心」の読み方 いしんでんしん 「以心伝心」の意味 思うことが言葉によらず、互いの心から心に伝わること。(広辞苑) 「以心伝心」の使い方 吾輩は此瞬時の光景を椽側か…

日本語探訪(その62) 慣用句「猫の手も借りたい」「猫の額」

小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第24回は「猫の手も借りたい」と「猫の額」です。教科書の表記は、「ねこの手もかりたい」「ねこのひたい」となっています。 ある教科書は、「猫」のつく慣用句を集める課題を出しています。付録として「猫」のつ…

日本語探訪(その61) 慣用句「涙を呑む」

小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第23回は「涙を呑む」です。教科書の表記は、「なみだをのむ」となっています。 涙を呑む 「涙を呑む」の読み方 なみだをのむ 「涙を呑む」の意味 ①泣きたいのを泣かずにこらえる。②泣きたくなるような経験をする…

日本語探訪(その60) 慣用句「手に取るよう」

小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第22回は「手に取るよう」です。 手に取るよう 「手に取るよう」の読み方 てにとるよう 「手に取るよう」の意味 ①すぐにも実現しそうなさま。うまくいきそうなさま。 ②きわめて近く見えるさま、また、聞こえるさ…