総合の時間などで子どもがインタビューをする機会がよくあります。
極意伝の第2弾は「インタビューの極意」です。
■インタビューの極意
①インタビューする相手のことを調べて情報を集める
地域の人にインタビューをするときなどは、インタビューする相手のことを下調べします。著名人でない限りインターネットで検索というわけにはいかないでしょうから、家族、先生、先輩などから情報を収集します。
可能な限りの情報を集めてから、インタビューする内容を考えます。
それがインタビュー相手への最低限のマナーだと思います。
②質問は3つにしぼる
子どもがインタビューする様子を見ていると、複数の子が同じ質問をしていたり、表現は違うけれど結局同じ答えになる質問だったりということがあります。
私は、質問のすり合わせをして、最終的には3つの質問に絞らせていました。
まず、各自(各班)で質問したいことを書き出します。
次に、全ての質問事項を内容別にグループ化して質問文にします。
グループ化した内容の「重要度」を討議し、主質問を3つ設定します。3つから外れたものを3つの関連質問、補助質問として位置づけます。
各項目ごとに責任者を決めて、インタビューに臨みます。
質問を練り上げることで、インタビューを受けてくださる方の聞いてほしい内容にかなり近づく(つまり核心に迫る)ことができますし、お互いにとって大事な時間を無駄に費やすことも避けられます。
③相手を楽しい気持ちにさせる
「そうなんだ」「どうして?」は魔法の言葉
「そうなんだ」は、話している内容への納得、同意のサインです。相づちによって話者は聞き手に伝わっていると安堵することができます。
「どうして?」は、話の内容を掘り下げるサインです。話者は聞き手が興味を持ってくれたことを知り、詳しく踏み込んだ話をすることになります。
こうしたサインを出すのも質問者の大切な役割です。
④キーワードでメモする
インタビューの場面で気になるのが、話者には目もくれずにメモを取っている子どもです。話者にとっては手応えのない、残念なものです。
話している人の目を見て聞くというのは、インタビューにおいても基本姿勢です。
メモは、話の切れ目にキーワードで書きます。(キーワードでメモを取る習慣をつけておくことが必要です)
教室に戻ってから、記憶が薄れないうちにキーワードを文章化します。