7月6日(その2)
シュタッフェルのレストランから少し先にミルク小屋があって、そこで小休止をとりました。
ミルクを待っていたところへ、別の日本人パーティーがやってきました。
余談ですが、ヨーロッパの人たちの場合、ハイキングというのは山の頂上に向かって登ることです。日本人旅行者は、100パーセント下りコースです。私は、個人旅行だったら間違いなく登ります。
このハイキングコースは、私たちのツアーが“プチマニ”ツアーだからこそセットされているものです。したがって、ワッペンをつけた日本人の団体を見かけることはありませんでした。そこへ、何人もの日本人が日本人ガイドとともにやってきたのです。自然と言葉を交わし、ツアー日程に話が及びました。一部の人たちは21日間、別の人たちは28日間。私たちが“プチマニ”ツアーなら、この人たちのは“マジ・マニアック”ツアーです。スイス旅行では、どうも特別な人たちに出会うことが多いようです。
大自然の中で暮らす人たちの時間は私たちのものとは違うらしく、僅かばかりのチーズを切り分けて譲ってもらうために45分ほども要しました。小休止が大休止になってしまったわけで、先を急ぎました。
途中、ツムットというヴァリスの伝統的な家が20軒ほど集まる集落を通り、咲き誇る花々を右左に見つつ、ツェルマットまで下りました。
このハイキングでもまた、多くの花たちとの出会いがありました。