小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第8回は「瓜二つ」です。教科書の表記は、「うり二つ」となっています。
瓜二つ
「瓜二つ」の読み方
うりふたつ
「瓜二つ」の意味
瓜を二つに割った形がそっくりなところから、兄弟などの容貌が甚だよく似ていることにいう。(広辞苑)
「瓜二つ」の使い方
「あの親子は瓜二つだ」
※「瓜二つ」の使い方については2つの考え方があります。
①「そっくり」が、外見や外形だけでなく、性格、性質や内容、そして状態や行動の様子など、あらゆる面についていうのに対して、「瓜二つ」は人間の顔形がよく似ている場合にいう。
② 「瓜二つ」は、人や物、思想など多岐にわたって使える。
最後は日本語のセンスの問題になってしまいますが、私は①派です。
「瓜二つ」の語源・由来
瓜を縦に2つに割った形がそっくりであることが「瓜二つ」の由来です。
ちなみに、この瓜は「マクワウリ」(真桑瓜)です。
農林水産省のホームページから引用します。
マクワウリはウリ科キュウリ属の一年生草本です。
東アジアで発達した東洋系のメロンの仲間で、日本へは2000 年以上前に中国や朝鮮半島から伝来したとされます。
「古事記」や「万葉集」にも記載があり、古くは‘ウリ'といえばマクワウリのことを指し、カラウリ、アジウリとも呼ばれていました。マクワウリの名前は美濃国真桑村(現、岐阜県本巣市)が特産地と知られたことによります。
「瓜二つ」の蘊蓄
「瓜」という漢字の蘊蓄
「瓜に爪あり爪に爪なし」 (うりにつめありつめにつめなし)
「瓜」という字にはつめがあり、「爪」という字にはつめがないの意で、瓜と爪の字画のちがいを教える文句です。
「つめ」は
です。
「うりにつめあり、つめにつめなし」は、「瓜」と「爪」を覚える時にしばしば登場するフレーズです。