4月16日 女子マラソンの日
1978(昭和53)年4月16日、日本初の女子フルマラソンの大会が東京・多摩湖畔で開かれた事に因んで制定されました。
第1回女子タートルマラソン全国大会(社団法人日本タートル協会主催)は、多摩湖畔を3周するコースで行われました。
最高齢71歳を含め49人がフルマラソンに挑み、そのうち46人が完走しました。外園イチ子さんが3時間10分48秒というタイムで優勝しました。
参加者はわずかに49人でしたが、初の女子マラソンということで、沿道には10万人をこえる観衆が集まりました。
1896年にアテネで開かれた第1回オリンピックから、男子マラソンは実施されています。女子のマラソンが正式に採用されたのは、1984年にロサンゼルスで開かれた第23回オリンピックからです。
「女子には体力がないから…」ーーその壁を超えるのに1世紀近くを要したことになります。
「男女共同参画局」のHPに掲載されている「オリンピックにおける女性が参加可能な競技数」のグラフです。
女性が選手として初めてオリンピックに参加できるようになったのは、1900年にパリで行われた第2回大会からです。
パリ大会には24か国から997人の選手が参加しましたが、うち女性は22人(2.2%)で、女子種目が採用された競技はテニスとゴルフのみでした。
1904年セントルイス大会ではアーチェリー、1908年ロンドン大会ではフィギュアスケート、1912年ストックホルム大会では水泳で女子種目が加わりました。
長らく男性のみで構成されてきたIOCによって、「女性らしい」とみなされた競技がオリンピックの女子種目として認められていたのです。決して「体力云々」が主たる根拠でないことは重要です。
2012年ロンドン大会において、全競技で女性の参加が可能となりました。最後まで残っていた競技は、ボクシングでした。