教育逍遙 -小学校教育の小径をそぞろ歩き-

小学校教員として歩んできた小径が、若い仲間のみなさんの道標になることを願って…。

きょうは何の日 9月28日

情報へのユニバーサル・アクセスのための国際デー

 

情報へのユニバーサル・アクセスのための国際デーは、国連の専門機関の一つである国際連合教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)が2015年に制定した国際デーの一つです。英語表記は「International Day for Universal Access to Information:IDUAI」。

 

ユネスコのHPの記事と翻訳機能による日本語訳を紹介します。

International Day for Universal Access to Information
28 September
Recognizing the significance of access to information, the 74th UN General Assembly proclaimed 28 September as the International Day for Universal Access to Information (IDUAI) at the UN level in October 2019. The day had been proclaimed by the UNESCO General Conference in 2015, following the adoption of the 38 C/Resolution 57 declaring 28 September of every year as International Day for Universal Access to Information (IDUAI). 

UNESCO and its intergovernmental programs - the International Programme for Development of Communication and the Information for All Programme - provide a platform and frame for all the stakeholders to participate in international discussions on policy and guidelines in the area of access to information. 


情報への普遍的アクセスのための国際デー
9月28日
情報へのアクセスの重要性を認識し、第74回国連総会は、2019年10月に9月28日を国連レベルでの情報への普遍的アクセスのための国際デー(IDUAI)として宣言しました。この日は、毎年9月28日を情報への普遍的アクセスのための国際デー(IDUAI)として宣言する38 C/決議57の採択に続いて、2015年にユネスコ総会によって宣言されました。

ユネスコとその政府間プログラム(コミュニケーション開発のための国際プログラムとすべての情報のためのプログラム)は、すべての利害関係者が情報へのアクセスの分野における政策とガイドラインに関する国際的な議論に参加するためのプラットフォームと枠組みを提供します。

 

以下は、「雑学ネタ帳」による補説です。

ユニバーサル・アクセス(universal access)とは、国籍や年齢、性別、障害などあらゆる要因に関わらず、誰でも同じようにインターネットを利用でき、情報を得られる状態のことを意味する。

デジタル技術の発展は世界中で進んでおり、前例のないデジタル変革の時代となっている。そんな中で、先進国と開発途上国、都市部と農村部など、それぞれの社会におけるインフラの格差が生じ、新しい形の不平等につながっている現実がある。

住む国や地域、人の年齢や性別などに関係なく、全ての人が平等に情報にアクセスできるように社会的・経済的な対策が必要である。

そのために、各国における法律の整備や政策の実施、インターネット普及率の低い地域への支援や教育、身体障害者が不自由なく入力できる機器の開発など、世界的にユニバーサル・アクセスの実現のための努力がなされている。

 

世界的な視点の課題と日本国内に限った視点の課題があります。

日本における学校教育について考えてみます。

GIGAスクール構想が進行しています。ハード面の問題で、その恩恵を受けられる地域と十分に受けられない地域があります。有償の教育ソフトにアクセスするには、自治体の財政力のあるなしが課題となってきます。

さらに、同じ地域、同じ学校においても、たとえば障害があることで特別な手立てがないと他者と同レベルの恩恵を享受できない子どももいます。

地域の課題から世界を考えるきっかけにしたいです。