4年「アップとルーズで伝える」(光村図書) ②
前時まではこちら。
第5時
4「アップ」と「ルーズ」をどのように対比しながら説明しているかを捉える。
・「アップ」と「ルーズ」を対比して説明することのよさについて考え,話し合う。
「問い」を見つけます。
教科書にサイドラインを引かせ、確認・共有をしてノートに書き写します。
③段落 アップとルーズでは、どんなちがいがあるのでしょう。
文章構成図の登場です。
黒板は、文章構成図のカタチで仕上げていきます。
本文は8つの段落で構成されています。
〈初め〉①②③段落
「問い(話題提示)」の文が書かれているのが〈初め〉です。
③段落に「アップとルーズでは、どんなちがいがあるのでしょう。」という「問い」の文があります。したがって、①~③段落が〈初め〉です。
〈中〉④⑤段落
〈中〉の段落を見つけることはしません。〈終わり〉を見つけます。そして、〈初め〉と〈終わり〉を除いた、残りの段落がすべて〈中〉になります。
〈終わり〉⑥⑦⑧段落
〈終わり〉には、「まとめ」が書かれています。「まとめ」を書くときの常套句「このように」が、⑥段落の冒頭にあります。
黒板には段落番号と、「問い」、前時に見つけた「筆者の考え」を書き入れます。(短冊掲示で時短できます)
「問い(話題提示)」に対する具体的な事例が〈中〉の段落にあると、練習教材「思いやりのデザイン」で学びました。
〈中〉のまとまりにある④段落と⑤段落で、「アップとルーズでは、どんなちがいがあるの」かを見つけます。ーーこれが本時の課題です。
④段落は「アップ」の説明で、⑤段落は「ルーズ」の説明です。両者を対比する文章展開です。
ワークシートにしてみました。対比がとらえやすい工夫をしたいです。
まとめは具体と抽象の往還です。まとめると「細かい部分」となる「具体」(ひたいにあせを光らせ、口を大きく開けて、全身でよろこびを表しながら走る選手)をしっかりとリンクさせることが必要です。「広いはんい」も同様に。
「うつされていない多くの部分のことは分からない」は、「広いはんいの様子は分からない」と置き換えることができます。
同様に、「各選手の顔つきや視線、それから感じられる気持ちまでは分からない」は、「細かい部分は分からない」とまとめて置き換えることができます。
そうすることで、対比が一層鮮明に浮かび上がります。
「学習」では、対比して説明することのよさについて友だちと話す活動があります。
それぞれの特徴(良さと欠点)を「アップ」と「ルーズ」の具体例に即して話していればOKでしょう。