映画「きらきら ~いのちかがやいて~」
「しばてん」6 豊かで楽しい日々
このシーンの原作には、会話文が1つもありません。
「運び出した米俵はみんなで分け合った」 こと、「誰も彼も腹一杯食べられるようになって、楽しい日々」が戻ったこと、「太郎は村人たちに引きとめられて、また村に住むようになった」ことが、「事実」として書かれているだけです。
小説が映画化される時の脚本家の仕事ってこういうものなんだと実感するとともに、その作業は原作の世界を豊かにすることもできるし、壊してしまうこともあるのだと痛感します。