2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧
「生きる力」の変節の背景 1998「生きる力」と2008「生きる力」の間に、なにがあったのでしょう。 時系列で見ていきます。 1999年6月1日、『分数ができない大学生―21世紀の日本が危ない』という本が出版されます。話題になった本です。「生きる力」「ゆと…
「生きる力」の変節 2008年3月28日、小学校学習指導要領が改訂・告示されます(以下、「2008年学習指導要領」)。 2008年学習指導要領には、「生きる力」という特別な名称が付されています。 小学校学習指導要領(平成20年3月) 第1章 総則第1 教育課程編…
さらに深掘り、「生きる力」誕生の背景の背景 中央教育審議会(中教審)というのは、文部科学大臣の諮問機関です。 まず、文科大臣が審議会に対してあるテーマについて諮問します。 諮問の趣旨説明を大臣が行い、文部科学省の官僚が補足説明をします。以後、…
「生きる力」の誕生 文部省用語として「生きる力」という言葉が登場するのは、1998年12月14日に告示された「学習指導要領」です。 ※文部省が文部科学省になるのは2001年1月6日。 小学校学習指導要領(平成10年12月) 第1章 総則第1 教育課程編成の一般方針…
そもそも難解な「文科省用語」 「目標を実現するにふさわしい探究課題については,学校の実態に応じて,例えば,国際理解,情報,環境,福祉・健康などの現代的な諸課題に対応する横断的・総合的な課題,地域の人々の暮らし,伝統と文化など地域や学校の特色…
小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第12回は「型に嵌まる」です。教科書の表記は、「型にはまる」となっています。 型にはまる型に嵌まる 「型に嵌まる」の読み方 かたにはまる 「型にはまる」の意味 世間一般の方式に従っていて、独創性・新鮮味が…
小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第11回は「顔から火が出る」です。 顔から火が出る 「顔から火が出る」の読み方 かおからひがでる 「顔から火が出る」の意味 深く恥じ入って赤面する。(広辞苑) 「顔から火が出る」の使い方 人前で大失敗を演じ…
小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第10回は「襟を正す」です。教科書の表記は、「えりを正す」となっています。 襟を正す 「襟を正す」の読み方 えりをただす 「襟を正す」の意味 ①姿勢・服装の乱れをととのえ、きちんとする。②心をひきしめ真面目…
小学校3・4年生の教科書に登場することわざの第8回は「帯に短し襷に長し」です。教科書の表記は、「おびに短したすきに長し」となっています。 帯に短し襷に長し 「帯に短し襷に長し」の読み方 おびにみじかしたすきにながし 「帯に短し襷に長し」の意味 …
小学校3・4年生の教科書に登場することわざの第7回は「馬の耳に念仏」です。 馬の耳に念仏 「馬の耳に念仏」の読み方 うまのみみにねんぶつ 「馬の耳に念仏」の意味 馬に念仏を聞かせてもその有難みがわからないように、いくら説き聞かせても、何の効もな…
小学校3・4年生の教科書に登場する故事成語の第8回は「推敲」です。 推敲 「推敲」の読み方 すいこう 「推敲」の意味 詩文を作るのに字句をさまざまに考え練ること。(広辞苑) 「推敲」の使い方 作文を推敲する。 「推敲」の語源・由来 「推敲」の出典は…
小学校3・4年生の教科書に登場する故事成語の第7回は「助長」です。 助長 「助長」の読み方 じょちょう 「助長」の意味 ①急速に成長させようとして、無理に力を添えかえってこれを害すること。結果として、よくないことをさらに著しくしてしまうこと。「…
「家族の世話を担う子(ヤングケアラー) 中高生の20人に1人」 4月13日の朝刊(朝日新聞)に、大きな見出しが躍っていました。 それは、松山英樹がマスターズで優勝したニュースの興奮を瞬時に冷めさせる衝撃でした。 厚生労働省は、全国の公立中学の2年…
小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第9回は「エンジンがかかる」です。 エンジンがかかる 「エンジンがかかる」の意味 本調子になる。調子が出る。(広辞苑) 「エンジンがかかる」の使い方 「仕事にエンジンがかかる」 「エンジンがかかる」の語…
小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第8回は「瓜二つ」です。教科書の表記は、「うり二つ」となっています。 瓜二つ 「瓜二つ」の読み方 うりふたつ 「瓜二つ」の意味 瓜を二つに割った形がそっくりなところから、兄弟などの容貌が甚だよく似ている…
今回のテーマは、「小学校におけるSDGs教育」です。 小学校におけるSDGs教育というとき、2つの側面があると思います。 1つは「教師が取り組むSDGs教育」の側面で、もう1つは「子どもが取り組むSDGs教育」の側面です。 教師が取り組むSDGs教育 「教師が取…
小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第7回は「馬が合う」です。 馬が合う 「馬が合う」の読み方 うまがあう 「馬が合う」の意味 (乗り手と馬とが一体になる意か)気が合う。意気投合する。(広辞苑) 「馬が合う」の使い方 浄瑠璃、山崎与次兵衛寿…
小学校3・4年生の教科書に登場することわざの第6回は「犬も歩けば棒に当たる」です。教科書の表記は、「犬も歩けばぼうに当たる」となっています。 犬も歩けば棒に当たる 「犬も歩けば棒に当たる」の読み方 いぬもあるけばぼうにあたる 「犬も歩けば棒に…
小学校3・4年生の教科書に登場することわざの第5回は「一を聞いて十を知る」です。 一を聞いて十を知る 「一を聞いて十を知る」の読み方 いちをきいてじゅうをしる 「一を聞いて十を知る」の意味 聡明で、一部分を聞いて他の万事を理解すること。(広辞苑…
今回のテーマは、「SDGsと教育」です。 SDGsには、「17の目標」があります。 17の目標は、21世紀の世界が抱える課題を包括的に挙げたものです。 目標の「4」が教育に関するものです。 4 質の高い教育をみんなに (Quality Education) - 「すべての人々へ包…
小学校3・4年生の教科書に登場する故事成語の第6回は「守株」です。 守株 「守株」の読み方 しゅしゅ 「守株」の意味 古い習慣を固守して時に応ずる能力のないこと。少しの進歩もないこと。株(くいぜ)を守る(広辞苑) 「守株」の使い方 年齢を重ねると…
このところ新聞を開いて「SDGs」の文字を目にしない日はありません。 政府も企業も学校も…、みんなそろって「SDGs」。これって一体どういうこと? よくよく目にするし耳にもするけれど、その実よく分かっていない「SDGs」。いまさら人に聞くのも気が引けるし…