2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧
坂本竜馬という偶像 そもそも「坂本竜馬」と書いている時点で、『竜馬がゆく』にからめとられています。本人の署名などを見れば、「坂本龍馬」と書くのが筋でしょう。 この稿は「竜馬という偶像」ですので、「竜馬」で通します。 司馬遼太郎の「竜馬がゆく」…
退職の家計簿 定年まで働いて、あとは年金生活……1970年代の終わりに職に就いた私は、漠然とそう思っていました。 私自身も含めて、教師にはお金に疎い人が多いです。給料の「明細書」をちゃんと読めない人だっていっぱいいます。どれほどの税金を払い、どれ…
仕事を辞めるということ 仕事を辞めるとどうなるか。 世界が変わります。 考えてみれば、保育所に行くようになった4歳のときから肩書きのない人生というのはありません。 4歳の「○○保育所 何某」から始まって、「○○大学 何某」という通学先が肩書きの人生…
新聞のあるビジネス記事を読んでいて、「『社長に10秒で報告せよ』という課題が与えられた」とのくだりが目にとまりました。 「10秒で報告せよ!」 「きみの業績を10秒で報告せよ!」 「きみの研究について10秒で報告せよ!」 「わが社の再建プランを10秒で…
司馬遼太郎という呪縛 司馬遼太郎さんほどすばらしい歴史小説作家はいない、と私は思っています。 と同時に、司馬遼太郎さんほど困った歴史小説作家はいない、とも感じています。 何と言っても、司馬さんの文章は圧倒的に面白いのです。読者を引き込み、「そ…
じつは私、日本史(近代)専攻の社会科教師です。 ずっと小学校勤務でしたので中高の社会科免許状は使ったことがありません。(免許状は、2021年3月末で失効しました。) 社会科教師として教員免許を行使したことはありませんが、11回の6年生担任の折には…
「日本語探訪(番外)」では、元教員として気になっていることのいくつかを「教育のことば」として取り上げます。 今回は、「矜持」です。 矜持 「矜持」の読み方 きょうじ ※「きんじ」は慣用読みですが、厳密には誤読です。 「矜持」の意味 自分の能力を信…
「日本語探訪(番外)」では、元教員として気になっていることのいくつかを「教育のことば」として取り上げます。 今回は、「琴線に触れる」です。 琴線に触れる 「琴線に触れる」の読み方 きんせんにふれる 「琴線に触れる」の意味 「琴線」…感じやすい心情…
「日本語探訪(番外)」では、元教員として気になっていることのいくつかを「教育のことば」として取り上げます。 今回は、「寄り添う」です。 寄り添う 「寄り添う」の読み方 よりそう 「寄り添う」の意味 ぴったりとそばへ寄る。(広辞苑) ※物理的な意味…
「日本語探訪(番外)」では、元教員として気になっていることのいくつかを「教育のことば」として取り上げます。 今回は、「手当て」です。 手当て 「手当て」の読み方 てあて 「手当て」の意味 (1)ある物事を予測して用意しておくこと。準備。「資金の―が…
「日本語探訪(番外)」では、元教員として気になっていることのいくつかを「教育のことば」として取り上げます。 今回は、「勉強」を基本語として、「学習」と「study」をあわせて取り上げます。 勉強 「勉強」の読み方 べんきょう 「勉強」の意味 ①精を出…
「日本語探訪(番外)」では、元教員として気になっていることのいくつかを「教育のことば」として取り上げます。 今回は、「施行」です。 施行 「施行」の読み方 しこう 「施行」の意味 法令の効力を現実に発生させること。法律は特に規定がなければ公布後…
小学校のうちに知っておきたい故事成語の第63回(最終回)は「臨機応変」です。 臨機応変 「臨機応変」の読み方 りんきおうへん 「臨機応変」の意味 機に臨み変に応じて適宜な手段を施すこと。(広辞苑) 「臨機応変」の使い方 そんな漁師を臨機応変に見つけ…
小学校のうちに知っておきたい故事成語の第62回は「粒々辛苦」です。 粒々辛苦 「粒々辛苦」の読み方 りゅうりゅうしんく 「粒々辛苦」の意味 米を作る農民の一粒一粒にかける苦労のひととおりでないこと。転じて、ある仕事の成就にこつこつと苦労を重ねて努…
小学校のうちに知っておきたい故事成語の第61回は「竜頭蛇尾」です。 竜頭蛇尾 「竜頭蛇尾」の読み方 りゅうとうだび 「竜頭蛇尾」の意味 (頭は竜で尾は蛇の意)最初のすばらしい勢いが最後は全くなくなること。出だしはすばらしいが、終りはつまらないこと…
小学校のうちに知っておきたい故事成語の第60回は「羊頭狗肉」です。 羊頭狗肉 「羊頭狗肉」の読み方 ようとうくにく 「羊頭狗肉」の意味 見かけが立派で実質がこれに伴わないこと。羊頭を懸(かか)げて狗肉を売る。(広辞苑) 「羊頭狗肉」の使い方 羊頭狗…
小学校のうちに知っておきたい故事成語の第59回は「有名無実」です。 有名無実 「有名無実」の読み方 ゆうめいむじつ 「有名無実」の意味 名ばかりで、実質の伴わないこと。評判と実際とが違っていること。名ありて実なし。(広辞苑) 「有名無実」の使い方 …
小学校のうちに知っておきたい故事成語の第58回は「明鏡止水」です。 明鏡止水 「明鏡止水」の読み方 めいきょうしすい 「明鏡止水」の意味 (くもりのない鏡と静かな水との意から)邪念がなく、静かに澄んだ心境。(広辞苑) 「明鏡止水」の使い方 狙いが定…
小学校のうちに知っておきたい故事成語の第57回は「満を持す」です。 満を持す 「満を持す」の読み方 まんをじす 「満を持す」の意味 ①弓を十分に引いてそのまま構える。②準備を十分にして機会を待つ。(広辞苑) 「満を持す」の使い方 毛利秀元軍、吉川広家…
小学校のうちに知っておきたい故事成語の第56回は「覆水盆に返らず」です。 覆水盆に返らず 「覆水盆に返らず」の読み方 ふくすいぼんにかえらず 「覆水盆に返らず」の意味 ①いったん離別した夫婦の仲は元通りにならないことにいう。②転じて、一度してしまっ…
小学校のうちに知っておきたい故事成語の第55回は「百発百中」です。 百発百中 「百発百中」の読み方 ひゃっぱつひゃくちゅう 「百発百中」の意味 ①矢や弾丸が放つごとにすべて命中すること。②転じて、計画・考案・予想などの、すべて適当で時宜にあたること…
小学校のうちに知っておきたい故事成語の第54回は「馬耳東風」です。 馬耳東風 「馬耳東風」の読み方 ばじとうふう 「馬耳東風」の意味 人の意見や批評などを、心に留めずに聞き流すこと。馬の耳に風。(広辞苑) 「馬耳東風」の使い方 自分は、どういうもの…