教育逍遙 -小学校教育の小径をそぞろ歩き-

小学校教員として歩んできた小径が、若い仲間のみなさんの道標になることを願って…。

2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

アルプスの山たちを訪ねて 2-7

7月5日(その3) ユングフラウに限らず、この地域もまた異常高温の影響で花が一気に開花しました。 この日のガイドも関東地方出身の日本人女性でした。彼女もまた、7月下旬から8月のガイドはどうなることかと憂えていました。 アルプスの花図鑑ーーハイ…

アルプスの山たちを訪ねて 2-6

7月5日(その2) 9時31分のツェルマット行きに乗り、1駅先のローテンボーデンで降りました。 3100クルムホテル・ゴルナーグラート ドーム屋根のすぐ右下の窓の部屋に宿泊した ゴルナーグラート鉄道とマッターホルン 山を登るゴルナーグラート鉄道と…

アルプスの山たちを訪ねて 2-5

7月5日(その1) 天気はどうだろう。雲は出ていないだろうか。--5時前に起きました。窓の外は晴れています。 5時04分、ブライトホルンの上空に月が出ていた 夜明け前のブライトホルン ゴルナーグラート駅とマッターホルンも未だ静寂の刻 5時27分、マ…

アルプスの山たちを訪ねて 2-4

7月4日(その5) チェックインが20時15分にもなってしまったため、部屋割りの後すぐに夕食になりました。 食事の最中に日の入りが近づいてきました。ホテルの人たちも、客が何を期待しているか百も承知しています。私たちは、ナイフとフォークをカメラに…

アルプスの山たちを訪ねて 2-3

7月4日(その4) 【地図説明】 ○4日はツェルマットから登山電車でゴルナーグラートへ。ホテル泊。○5日は電車で1駅下って、ローテンボーデンからリッフェルベルクまでハイキング(地図上の「コース⑨」)。その後、ツェルマットへ戻って、スネガ・パラダイ…

アルプスの山たちを訪ねて 2-2

7月4日(その3) アンデルマットは、標高1400m余の高地で、これから乗車する氷河特急の中間地点になります。 アンデルマットの町並み。 ここは、標高1400m余の高地。 スイス国旗の下にウリ州の州旗が掲げられている 氷河特急(グレッシャー・エクスプレ…

アルプスの山たちを訪ねて 2-1

7月4日(その2) 「アルプスの山たちを訪ねて 2」の舞台は、マッターホルンのあるヴァリスエリア です。 まずはその行程を。 【地図説明】 4日朝、グリンデルワルトからバスでルツェルンへ。(地図上の茶線部分)ルツェルン市内観光の後、バスでアンデル…

アルプスの山たちを訪ねて 1-11

7月4日(その1) 早朝の山を見たさに、5時前に起きました。 バルコニーに出てアイガーを見ると、北壁のすぐ脇に明け方の満月が照っていました。幻想的な美しさです。 5時02分、アイガーに満月が 北壁の中に黄色い点が見えるのは、昨日乗ったユングフラ…

アルプスの山たちを訪ねて 1-10

7月3日(その5) クライネ・シャイデック駅の日陰でへたり込むように休憩をとり、15時30分発のヴェンゲルアルプ鉄道でグリンデルワルトへ下りました。ユングフラウとメンヒとはここでお別れです。 クライネ・シャイデック駅のプレート。15時30分の電車に…

公立小学校、全学年35人学級へ 前進!今頃?

教育界にとって久しぶりに大きなニュースが飛び込んできました。 公立小学校、全学年35人学級へ 40年ぶり見直し 17日合意へ 12/16(水) 19:32配信 1496 学校(写真はイメージ)=ゲッティ 現在は40人(小学1年は35人)と定められている公立小中学校の学級基準…

アルプスの山たちを訪ねて 1-9

7月3日(その4) アイガーグレッチャー(標高2320m)からクライネ・シャイデック(標高2061m)までのハイキングで出会った花たちのアルバムです。 ワスレナグサ クマノアシツメグサとオオバコ カラフトゲンゲ ハクサンイチゲ シレネリオイカ ? ハナウド…

アルプスの山たちを訪ねて 1-8

7月3日(その3) アイガーグレッチャー駅には11時45分に着きました。 グレッチャーは氷河のことですから、ここは「アイガー氷河駅」。駅舎のすぐ向こうにアイガー氷河の先端があります。 アイガーグレッチャー駅11時45分着 アイガーグレッチャー駅とアイ…

アルプスの山たちを訪ねて 1-7

7月3日(その2) クライネ・シャイデックを8時前に発車するユングフラウ鉄道の初発電車に乗り、ユングフラウヨッホをめざします。 ユングフラウ鉄道は、1895年に工事が始まり1912年に開通しています。 全長9.3kmのうち7.1kmがトンネルです。アイガーとメ…

アルプスの山たちを訪ねて 1-6

7月3日(その1) 日の出を見ようと、5時に起きました。 部屋の窓から東の空を見ると、ヴェッターホルンの上空が僅かに赤らんでいます。麓にあるグリンデルワルトの村の灯りも見えています。 5時04分、ヴェッターホルンの上空が色づいてきた 急いで身支…

アルプスの山たちを訪ねて 1-5

7月2日(その4) クライネ・シャイデック駅舎脇の線路を渡った丘の上に、新田次郎のモニュメントがあります。 新田次郎は、『槍ヶ岳開山』や『劔岳〈点の記〉』などの山岳小説の第一人者ですが、アイガーをはじめスイスを題材にした小説も書いています。…

アルプスの山たちを訪ねて 1-4

7月2日(その3) 18時30分からの夕食前と、食事が終わった後の20時過ぎからの2度、ホテル周辺の散策に出かけました。 夕刻の散歩で、たくさんの花たちと出会いました。 日本の高山植物を多く観てきましたが、よく似た花も全く見たこともない花もあって、…

アルプスの山たちを訪ねて 1-3

7月2日(その2) ラウターブルンネンはユングフラウの懐にあり、氷河に削られてできたU字谷の断崖に挟まれた標高は797mの小さな村です。 高さ約300mの断崖からシュタウプバッハの滝が落ちている。電車の時間待ちの時間を利用して、近くまで見に行きま…

アルプスの山たちを訪ねて 1-2

7月2日(その1) 朝は6時半ごろにベッドを離れました。 24時間起きていた疲れも、時差の影響も、ほとんど感じません。 部屋の窓の下にはトラムが走っていて、タブロイド判の新聞を読んでいる人が見えます。少し遠くに目を遣れば、小高い丘の斜面に瀟洒な…

アルプスの山たちを訪ねて 1-1

《閑話休題》 教育ブログが教育の話題を離れて、四方山話。 今回は、2015年7月1日から10日までのスイス旅行の思い出話です。 仕事を辞めたらスイスへと、退職の半年以上前から準備してきた我が人生の一大イベントです。 さあ、間もなくスカンジナビア半島…

「現在形」で語る教育

教育実践を「現在形」で語るというのは、厳密に言えば物理的に不可能です。 つい終えたばかりの実践であっても、語る時点では「過去形」です。 本稿のタイトルは、「『現在形』で語る教育」です。 この稿における「現在形」には、もう少し幅があります。 現…

「学びの共同体」と「授業のユニバーサルデザイン化」で授業改革を⑧

「授業のユニバーサルデザイン化」④ 国語教材のUD化をめざす「教材のしかけづくり」 教材にしかけをつくるというのは、「教材の安定を崩す」ということです。 水の入ったコップが机の真ん中にあれば(安定していれば)、特に何も感じません。しかし、コッ…

「学びの共同体」と「授業のユニバーサルデザイン化」で授業改革を⑦

「授業のユニバーサルデザイン化」③ 今回も、「授業のユニバーサルデザイン化」をすすめるための具体的な手立てを紹介します。 教科は国語、領域は「文学」です。 テキスト(参考文献)には、『国語授業のユニバーサルデザイン』(桂聖著、東洋館出版社、201…