教育逍遙 -小学校教育の小径をそぞろ歩き-

小学校教員として歩んできた小径が、若い仲間のみなさんの道標になることを願って…。

アルプスの山たちを訪ねて 1-8

7月3日(その3)

 

アイガーグレッチャー駅には11時45分に着きました。

グレッチャーは氷河のことですから、ここは「アイガー氷河駅」。駅舎のすぐ向こうにアイガー氷河の先端があります。

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アイガーグレッチャー駅11時45分着

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アイガーグレッチャー駅とアイガー。

アイガーに向かう線路は左にカーブし、まもなく長いトンネルに入る

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ユングフラウ鉄道の赤い車輌が行き違う


駅舎に併設されたレストランで昼食を摂りました。

スイス料理の1つで、ラクレットでした。ラクレットは、ラクレットチーズを温めて、溶け出したところをゆでたジャガイモなどにつけて食べる料理です。それにしても、スイスに来てからチーズとジャガイモのオンパレードです。

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駅のレストランで昼食。メニューはラクレット

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レストランのテラスの向こうはアイガーだ

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アイガー氷河がすぐそこまで迫っている

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迫り来る氷河とメンヒ

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こちらはユングフラウ



アイガーグレッチャー(標高2320m)からクライネ・シャイデック(標高2061m)まで、ゆっくり花と山を見ながら250mほど下ります。

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駅舎の下からハイキングコースが始まる

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12時40分、最初のハイキングスタート

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スタート直後、駅舎とアイガーを振り返る

楽々ハイキングコースなのですが、日本語ガイドが付いてくれました。関東生まれの日本人女性で、夏場の3ヶ月ほどをスイスで過ごす“期間労働者”です。一定の試験をクリアすれば、アルペンガイドの資格が得られるそうです。


ガイドさんを誰よりも心待ちにしていたのは我が妻で、1つ1つの花の名を聞いては手帳に書き留めていました。しかし、書き留めきれないほどに、花の種類と量が半端なくスゴイ。ガイドさんによると、異常気象のせいで、8月の末頃に咲く花までもが一斉に開花してしまったそうです。このあとのツアーガイドはどうなるのだろうと、そんな心配をしておられました。私たちにすれば、この上なくラッキーですが…。

実は、このツアー企画は7月1日発と22日発の2回あって、花を見るならと1日発を選んだのですが、大当たりだったわけです。

それにしても、異常な暑さです。これもガイドさんの話ですが、昨日、どこかの線路が暑さで曲がってしまって電車が止まったそうな。0.8フランのエヴィアンを心置きなく飲んで、山と花に酔いました。

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一面の花畑!

一面の花畑--花畑の“正体”は牧草地で、この花たちも放牧される牛たちのエサです。そもそも、アルプスの語源「アルプ」は、スイスの森林限界を過ぎた所に広がる夏季放牧場を指す語です。(ケルト語で「岩山」を指すアルプが語源という説もあります。参考までに。)

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前景の緑と山のコントラストがキレイ。アイガーとメンヒ

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花畑とユングフラウ

見る位置によって刻々と姿を変えていくのがいい

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花畑とアイガー

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花畑とメンヒ

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クライネ・シャイデック方面を見下ろす。

途中に見えているのは、人工池

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アイガーと登山電車。このコントラストが実にいい

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道標のある風景。

スイスのハイキングコースは延べ5万kmと言われており、とてもよく整備されている

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この谷の間を下っていくと、昨日電車で来た村に通じる

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多くのハイカーが行き交う

日本人は下りを楽しみ、欧州の人たちは上りを楽しむ。

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向こうの峰にも展望台があって、ユングフラウの山々が望める

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一面の花畑

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まさに百花繚乱の風景だ

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荒々しいアイガーの麓が花畑に繋がっている

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登山電車が下りてきた

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コバルトブルーの水面にアイガーが映える

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小さな水溜まりにもアイガーとメンヒが収まっていた

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花畑とクライネ・シャイデック駅

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花畑とアイガー。飽きることのない景色だ

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見下ろす谷の底にグリンデルワルトがある。

ヴェッターホルンの白が絶妙のアクセントになっている