教育逍遙 -小学校教育の小径をそぞろ歩き-

小学校教員として歩んできた小径が、若い仲間のみなさんの道標になることを願って…。

アルプスの山たちを訪ねて 1-11

7月4日(その1)

 

早朝の山を見たさに、5時前に起きました。

バルコニーに出てアイガーを見ると、北壁のすぐ脇に明け方の満月が照っていました。幻想的な美しさです。

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5時02分、アイガーに満月が

北壁の中に黄色い点が見えるのは、昨日乗ったユングフラウ鉄道の覗き窓の灯りです。

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アイガー北壁と満月。

北壁の中央やや下に黄色く見えるのは、覗き窓の灯り

さらに、東壁の稜線上には山小屋の灯りが小さな星のように見えています。

 

5時50分、アイガー山頂部の雪に朝陽が届き始めました。やがて岩壁がモルゲンロートに染まっていきます。興奮を抑えられず何枚もシャッターを切りました。

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5時52分、月はアイガーを離れ、雪面に朝陽が照り注ぐ

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アイガーに朝が訪れる

さらに、先ほど見た黄色い点を手がかりに、覗き窓と山小屋を特定して撮影しました。ここまでくるとマニアの世界だと、我ながら思います。

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アイガー北壁にあるユングフラウ鉄道の覗き窓。

1つ上の写真の右端中央部の黒い部分にある

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アイガーの山小屋。

通常の登山ルートは、2枚上の写真の東壁稜線で、

左端の大きなピークから右へ2つ目の小さなピークに小屋がある


ホテルからは日の出そのものは見えないのですが、日の出直後の斜光がヴェッターホルンの山頂部に向けて照射されていました。

グリンデルワルトの村に陽が差すのはもうしばらく後になります。柔らかい明るさの中で静に朝を迎えた家々の佇まいは、いつまでも見ていたいものでした。

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アイガー山頂が朝陽に染まる

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シュレックホルンとアイガーの奥にある山々が朝陽に照らし出される

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1つ上の写真の中央部最奥の嶺

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2つ上の写真の右上部分の嶺

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ヴェッターホルンの左下から朝の陽光が照射される

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5時59分、グリンデルワルトの村も明けてきた

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村の佇まいがなんてもステキだ

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クライネ・シャイデックに向かう線路が見える

 

ユングフラウ三山をはじめ、インターラーケンからグリンデルワルトを含む一帯は、「ベルナーオーバーラント」と呼ばれています。ベルン州の高地という意味です。

 

話は横道に逸れますが、スイスは九州よりも小さな国で、そこに800万人ほどの人が住んでいます。国は26の州に分かれていて、それぞれの州の自治権が強いです。この国は連邦国家です。

 

2日のベルン観光の後、私たちはベルナーオーバーラントエリアで過ごしてきました。そして、今日は、次なる目的地マッターホルンのあるヴァリスエリアに移動します。

 

                  「アルプスの山たちを訪ねて 2」につづく