7月8日(その3)
シャモニのレストランで昼食を摂り、13時40分ごろからは自由行動でした。
私たちは、Iさん夫妻とモンタンヴェールへ行くことにしました。
ソシュール広場からの通りの先にシャモニ・モン・ブラン駅があり、その裏にモンタンヴェール鉄道の駅舎があります。モンタンヴェール登山電車は、2008年に100周年を迎えた歴史ある登山電車です。
窓口でモンタンヴェールまでの往復切符を買い求め、14時発の赤い登山電車に乗り込みました。
登山電車は、高度を上げながら20分ほどでモンタンヴェール駅に着きました。
モンタンヴェール展望台は、標高1913mの位置にあります。
展望テラスの正面には、標高3754mのとんがった岩山 エギーユ・デュ・ドリュ(ドリュ針峰)が聳えています。そして足元には、メール・ドゥ・グラス氷河が見えます。
さらに、メール・ドゥ・グラス氷河の先にはグランドジョラス(4208m)を望むことができます。
グランドジョラス北壁は、世界三大北壁・欧州三大北壁・アルプス三大北壁の1つです。ちなみに、あとの2つはアイガー北壁とマッターホルン北壁です。
今回の旅でアイガーとマッターホルンの2つは間近に眺めてきましたから、ここでグランドジョラス北壁を見れば三大北壁「制覇」です。私たちが訪れたとき、グランドジョラスは雲の中でした。どれほど待ったでしょうか、ついに上空の雲が晴れ、その姿を見ることができました。
モンタンヴェールは、氷河見学のスポットでもあります。
駅前からロープウェイで下り、途中から絶壁沿いの急な階段を下りていくとメール・ドゥ・グラス氷河に出ます。
氷河の真ん中にいくつかの穴が開けられていて、その1つが氷河見学トンネル「アイス・グロッテ」の入り口で、1つが出口になっています。
氷河の上は土を被っていますが、中は碧い氷の世界です。
最終日は夕食もフリーでした。
Iさん夫妻以外の7人は、待ち合わせて一緒に食事しました。
通りに面した軒先のテーブルでビールを飲み(ずっとこれをやりたいと思っていたんだけど、ついに実現)、水牛のふかふかチーズも食べました。
ホテルの部屋に戻り、夕方casinoで買っておいたビールを飲みました。
スイス旅行の余韻に浸るとまではいきませんが、この1週間があっと言う間に過ぎたと感じました。
それにしても、お目当ての名峰がすべて見られたことを幸せに思います。