小学校3・4年生の教科書に登場することわざの第18回は「塵も積もれば山となる」です。教科書の表記は、「ちりも積もれば山となる」となっています。
塵も積もれば山となる
「塵も積もれば山となる」の読み方
ちりもつもればやまとなる
「塵も積もれば山となる」の意味
わずかな物も積もり重なれば高大なものとなることのたとえ。(広辞苑)
「塵も積もれば山となる」の使い方
一度は利根川へ舟を浮べて釣るのを見物した。小一時間つきあって、三人合計して一匹しか釣らなかった筈である。それでも釣り終えて帰る時には、各自四五匹ずつは釣っていたようであった。塵もつもれば山となる、というのが釣りの心境かも知れない。(坂口安吾『釣り師の心境』)
「塵も積もれば山となる」の語源・由来
「塵も積もれば山となる」の出典は、『大智度論(だいちどろん)』です。
『大智度論』は大品般若経(摩訶般若波羅蜜経)の注釈書で全100巻、竜樹著と伝えられています。
その第94巻に「塵も積もれば山となる」は出てきます。
「此の業の果報を受くれば、則ち度を得べきこと難し」のあとに、
「譬如積微塵成山、難可得移動」
「譬えば微塵を積みて山と成さば、移動するを得べきこと難きが如し」(譬(たと)えば微少な塵を積み上げて作り上げた山でも、動かすことが困難であるようなものだ)
とあります。
「塵も積もれば山となる」の蘊蓄
「塵も積もれば山となる」の類義語
雨垂れ石を穿つ(あまだれいしをうがつ )
一文銭も小判の端(いちもんせんもこばんのはし)
丘山は曳くきを積みて高きを為す(きゅうざんはひくきをつみてたかきをなす)
九層の台は累土より起こる(きゅうそうのうてなはるいどよりおこる)
滴り積もりて淵となる(したたりつもりてふちとなる )
砂長じて巌となる(すなちょうじていわおとなる)
積羽舟を沈む(せきうふねをしずむ)
小さな流れも大河となる(ちいさなながれもたいがとなる)
点滴石を穿つ(てんてきいしをうがつ)