双子の日
1874(明治7)年12月13日、「前產ノ兒ヲ以テ兄姊ト定(双子の場合は、先に産まれた方を兄・姉とする)」という太政官指令が出されました。
雙子又ハ三子等分娩ノ際兄弟姊妹順次ノ儀內務省伺
明治7年12月13日太政官指令
明治7年11月2日内務省伺
法令全書附録太政官第48凡婦女分娩ノ際稀ニ雙子又ハ三子等ヲ產スル者アリ兄弟姊妹ノ順次定メ方從來民間ニ於テ產婆ノ妄說ニ泥ミ前產ヲ弟妹トシ御產ヲ兄姊ト唱フル趣甚顚倒無稽ニ屬シ不都合ニ付今後前產ヲ兄姊トシ後產ヲ弟妹ト定メ可然哉
(指令)十二月十三日
伺之趣前產ノ兒ヲ以テ兄姊ト定候儀ト可相心得事
「雑学ネタ帳」より紹介します。
双子の日(12月13日 記念日)
1874年(明治7年)のこの日、「双子の場合は、先に産まれた方を兄・姉とする」という太政官指令が出された。それまでは、後に産まれた子を兄・姉、先に産まれた子を弟・妹とする地方や慣習があった。
これは「兄(姉)ならば先に母の中に入ったので奥にいるはずであり、後から出てくるはず」、「弟(妹)が兄(姉)を守るため、先に露払いとして出てくる」などの考え方が、江戸時代から明治時代初期にあったためである。
現在は戸籍法により、出生届出・出生証明書に産まれた順で記載することが定められている。
双子(双生児)は、受胎時の受精卵の数により、一卵性双生児と二卵性双生児に大別される。一卵性双生児は、一つの受精卵(卵子)が分裂(多胚化)して生れる。二卵性双生児は、何らかの原因によって二つの卵子が排出(多排卵)され、それぞれ別の精子と受精して生まれる。
古来より人種に関わりなく、1000組(1000分娩)に4組の割合で一卵性双生児が誕生する。一方、二卵性双生児の出生頻度は人種間・地域間・民族間の違いが大きい。双生児の出生頻度から見ると、一卵性双生児が誕生する際の多胚化の発生機序に、何らかの遺伝的要素が関係する可能性も近年では指摘されている。
関連する記念日として、「ふ(2)たご(5)」(双子)と読む語呂合わせから2月5日は「ふたごの日」となっている。
ふたごの日(2月5日 記念日)
愛知県豊明市に本社を置き、双子グッズの専門店である株式会社ベラミが制定。日付は「ふ(2)たご(5)」(双子)と読む語呂合わせから。双子並びに多胎児の育児がしやすい環境づくりを考える日。記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
ベラミでは、双子・多胎児の育児に関わる人々が交流できるイベントなども企画している。また、双子用のだっこひもなどオリジナル商品の販売も行っている。