教育逍遙 -小学校教育の小径をそぞろ歩き-

小学校教員として歩んできた小径が、若い仲間のみなさんの道標になることを願って…。

きょうは何の日 9月23日

手話言語の国際デー

 

「手話言語の国際デー」は、2017年12月19日に国連総会で決議されました。決議文では、手話言語が音声言語と対等であることを認め、ろう者の人権が完全に保障されるよう国連加盟国社会全体で手話言語ついての意識高める手段を講じることを促進するとされています。
9月23日が選ばれた理由は、 1951 年に世界ろう連盟(World Federation of the Deaf:WFD)が設立された日であることに由来します。

 

国際連合広報センター」のHPより、「手話言語の国際デー」の国連決議文を紹介します。

総会 
                                                                                                       配布:一般
                                                                                            2018 年1月 25 日
第 72 回会期 
議事日程議題 72

 

2017 年 12 月 19 日に総会により採択された決議 


[第三委員会の報告書(A/72/439)に基づく]


72/161. 手話言語の国際デー 


 総会は、


 国連の中核的価値としての多言語使用が、国際連合憲章第1条に定められているような、国際連合の目標の達成に貢献することを認識し、


 国際連合が世界的に言語と文化の多様性を促進し、保護しそして保存することの、並びに国連の効率性、遂行能力および透明性を改善することの、手段としての多言語使用を追求していることもまた認識し、


 国際年の宣言に関する 1998 年 12 月 15 日の 53/199 と 2006 年 12 月 20 日の 61/185 の総会諸決議、および国際年と記念祭に関する 1980 年7月 25 日の経済社会理事会決議 1980/67、とりわけ宣言のための合意された基準に関するその付属文書の第1項から第 10 項を、並びにその計画と資金調達のための基本的な準備が為される前に国際デーまたは年が宣言されるべきでないことを述べている第 13 および 14 項を再確認し、


 市民的および政治的権利に関する国際規約を想起し、


 その中で手話言語は話し言葉と等しいこと、また条約の締約国は手話言語の使用を認め、受け入れそして促進することを引き受けることを表した障がい者の権利に関する国際条約をまた想起し、


 1946 年2月1日の2(I)、1968 年 12 月 21 日の 2480B(XXⅢ)、1987 年 12 月 11 日の 42/207C、1992 年 12 月 18 日の 47/135 および 1995 年 11 月2日の 50/11 の総会諸決議並びに 2013 年7月24 日の 67/292、2014 年9月 10 日の 68/307、2014 年 12 月5日の 69/96AとB、2014 年 12 月 29 日の 69/250、2015 年9月 11 日の69/324、2016 年 12 月6日の 71/101AとB、2016 年 12 月 23 日の71/262 と71/263、2017 年5月 24 日の 71/288、2017 年7月 19 日の 71/314 および 2017 年9月 11日の 71/328 を含む、多言語使用に関連するその他のその後の諸決議を更に想起し、


 言語と基本的自由の問題に関する全ての人権の十分な現実化を確保することと促進することはろう者にとっての人権の十分な現実化に対する極めて重要な前提条件であることを確認し、


 手話言語は、一緒に共存している、音声言語からは構造的に異なる十分に発達している自然言語であること、しかもろう者の共同体で活動している時、「私たちなしでは私たちについては何もない」の原則は、考慮されそして統合されなければならないことを認め、


 手話言語および手話言語における利用可能な平等な教育を含む、サービスに対する早期のアクセスは、ろう者の個人の成長および開発に対して極めて重要でありそして国際的に合意された開発目標の達成にとって決定的に重要であることを想起し、


 言語のまた文化の多様性の一部として手話言語を保存することの重要性を認識し、


 1.ろう者である人々の人権の十分な現実化における手話言語の重要性についての認識を向上させるため 2018 年に始まる毎年祝われることになる、手話言語の国際デーとして9月 23 日を宣言する。


 2.全ての加盟国、国際連合システムの関連する組織、その他の国際機構および非政府組織と民間部門を含む、市民社会に対し、手話言語についての公衆の意識を向上させるため、適切なやり方で手話言語の国際デーを祝うことを招請する。


 3.加盟国に対し、社会全体を通して手話言語についての意識を向上させるための措置を講じることを奨励する。


 4.事務総長に対し、全ての加盟国、国際連合システムの諸組織の注意をこの決議に向けることを要請する。


 5.手話言語の国際デーに関する本決議の実施から生じる可能性のあるあらゆる活動の経費は、自発的拠出金から賄われるべきであることを強調する。


                            第 73 回本会議
                          2017 年 12 月 19 日

 

IDSLロゴ

手話言語の国際デー

 

手話言語の国際デーの年度別テーマ

2023年度    A World Where Deaf People Everywhere Can Sign Anywhere!
「世界中のろう者が、どこでも手話言語でコミュニケーションできる社会へ!」
2022年度    Sign Languages Unite Us! 「手話言語で団結しよう!」
2021年度    We Sign for Human Rights 「私たちが手話をするのは人権である」
2020年度    Sign Languages are for Everyone! 「手話言語は皆のために!」
2019年度    Sign Language Rights for All! 「すべての人に手話言語の権利を!」
2018年度    With Sign Language, Everyone is Included! 「手話言語はみんなと共に生きる!」