教育逍遙 -小学校教育の小径をそぞろ歩き-

小学校教員として歩んできた小径が、若い仲間のみなさんの道標になることを願って…。

きょうは何の日 10月26日

原子力の日

 

1956(昭和31)年10月26日、日本が国連の専門機関の一つである国際原子力機関(International Atomic Energy Agency:IAEA)に加盟しました。
また、1963(昭和38)年10月26日、茨城県東海村の日本原子力研究所の動力試験炉(Japan Power Demonstration Reactor:JPDR)で、日本初の原子力発電が行われました。
原子力の日」は、原子力についての理解と認識を深めることを目的として、1964(昭和39)年7月31日に閣議決定によって制定されました。

 

以下、「雑学ネタ帳」より引用します。

動力試験炉(JPDR)は、1976年(昭和51年)3月18日に運転を終了し、1986年(昭和61年)から1996年(平成8年)3月31日にかけて解体工事が行われ、設置場所は更地になった。これは日本で初めての原子炉解体工事である。

写真左:JPDR、右:JPDRの解体作業
動力試験炉(JPDR)

JPDRの実績を元に日本でも商用の原子力発電の導入が決定し、実績が豊富な英国の技術が採用され、富士電機を受け入れ主体として東海村に原子炉の建設が始められた。その後、完成した原子炉による日本で最初の商用原子炉による発電は1966年(昭和41年)7月25日に日本原子力発電株式会社・東海発電所によって行われた。

しかしながら、これに続く発電炉は米国の軽水炉が導入されることになり、英国製原子炉の導入はこれ一基のみとなった。この原子炉は1998年(平成10年)3月31日に運転を終了し、現在は解体工事中である。

 

東海発電所の原子炉の種類は世界最初に実用化されたイギリス製の黒鉛減速炭酸ガス冷却型原子炉であった。しかし経済性等の問題 によりガス冷却炉はこれ1基にとどまり、後に導入される商用発電炉はすべて軽水炉になりました。

 

黒鉛減速炭酸ガス冷却型原子炉(マグノックス炉)

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ガス流を示しているマグノックス炉の概略図。熱交換器がコンクリート放射線遮蔽の外側にある点に注意せよ。 これは初期の、円筒形鋼製圧力容器の使われたマグノックス炉のデザインを表している。

 

軽水炉( 沸騰水型原子炉)

沸騰水型原子炉(BWR)の簡易模式図
原子炉で直接蒸気を発生させる。放射性物質を含む蒸気が直接蒸気タービンへ流れるため、タービンを含めた放射線管理が必要となる。
福島第一原子力発電所女川原子力発電所など)

軽水炉加圧水型原子炉

加圧水型原子炉(PWR)の簡易模式図
原子炉で作られた高温高圧の水(紫色)により、蒸気発生器を介して蒸気を発生させる。放射性物質を含んだ1次系の水(紫色)は蒸気発生器より外側には流れないため、放射性物質を含む水は蒸気タービンに直接当たらない構造となっている。
美浜発電所玄海原子力発電所など)

 

「ふくしまミエルカPROJECT」より、原子力発電所の現状です。(2023.2.10現在)