極意伝の最終回は、「プレゼンテーションの極意「その2」プレゼン発表についてです。
■プレゼンテーションの極意(その2 発表)
プレゼンテーションの発表で最も大事なことは、聞き手を見て話すことです。スピーチの極意やインタビューの極意でも触れましたが、これはコミュニケーションの基本です。
ところが、プレゼンにおいては模造紙資料の時代から一貫してこの基本ができていません。
模造紙資料のころは、黒板に貼った資料を見て(結果として聞き手に尻を向けて)書き写した文章を読み上げる子がいました。
パソコンやタブレットになって、見る先が紙から画面に変わりましたが、聞き手を見ないという点では何も変わっていません。
資料作成段階での改善点は、前稿に書きました。(スライドには文章ではなく、短い言葉で書く)
発表段階での改善点です。プレゼンがキーワードのみになると、子どもは発表原稿を持ち、それを読んでいることになります。そうなると、ここからはスピーチの場合と同様です。ひたすら練習を繰り返してそらんじるしかありません。
プレゼンテーションをする限りは、最低限このレベルをクリアしてほしいです。
次にまとめている極意は、最低レベルのクリアを前提にしたアドオン事項です。
①強調したり、間をあけたり
◎「実は」「なぜ」「それは」など強調したり、間をあけたりする言葉を意識する。
②資料に注目を集める
「このグラフを見てください」などの言葉で注意を喚起します。
③文は短く、声に出して確かめる
耳を通して伝えるときは、1文をできるだけ短くするのが基本です。また、難しい熟語は優しい言葉に言い換えることも必要です。
④?と!を使って話す
◎「何々しませんか?」「何々しましょう!」
?と!は、話題を聞き手に引き寄せる効果があります。