7月6日(その1)
6時40分ごろ、ホテルから駅の周辺を歩いてみました。
ホテルの玄関先からは、マッターホルンが見えていました。
乗り合いバス(これも当然電気自動車)で村の奥まで行き、ロープウェイでシュヴァルツゼー(2583m)まで上がりました。
バスを降りて、ロープウェイ乗り場に向かう。
村を南北に流れるマッターフィスパ川は、鉱物で白く濁った激流だ
ここシュヴァルツゼー駅(2583m)から1620mのツェルマットをめざして、高低差963mを下る10kmあまりのハイキングが始まります。
シュヴァルツゼーはマッターホルンに最も近い展望台で、東壁と北壁の稜線の延長上から岩峰を見上げることになります。
シュヴァルツゼー駅とマッターホルン。
ここはマッターホルンに最も近い展望台だ
ハイキングコースはマッターホルンの北麓に大きく回り込み、シュタッフェルのレストランの所でくの字に折れてツェルマットへ下っていきます。
ブライトホルンに向かって歩き出し、レストランの手前を右に折り返す。
高低差963mを下る10kmほどのロングハイキングコースの始まりだ
リンプフィシュホルン(左4199m)とシュトラールホルン(右4190m)。
流れ出ている氷河はフィンデル氷河で、
ゴルナーグラートを中心に見るとゴルナー氷河と反対の谷になる
コースを進むほどに東壁の面積は狭まり、次第に北壁が正面に見えるようになります。シュタッフェルからは、ほぼ北壁だけのマッターホルンが眺められます。
つまり、東壁と北壁の稜線がくっきりと浮かび上がるのですが、これがほぼ登山ルートです。イモトは凄い所を登ったものです。もっとも、イモトの場合、下りはヘリコプターを使ったそうですが…。と裏事情を知っても、べつにケチをつけるつもりはありません。登山家としては「落第」であったとしても、素人としてはスゴイ。
牛舎の屋根のスレート。
スレートは粘板岩の石材で、日本でイメージするものとは違う。
1軒分の屋根で1000万円ほどもかかるそうだ