7月5日(その5)
ツェルマットでは、シュロスホテルに連泊します。
最近ホテル名が変わったようでガイドブックには以前のものしか載っていませんが、4つ星レベルのいいホテルです。
夕食は、メインストリートであるバーンホフ通り沿いの「妙高」という日本料理レストランが予約されていました。
ハイキングガイドさんが「妙高ですか」と羨ましがっていましたが、なんでも目玉が飛び出すくらいに高いそうです。
私は、純和食の刺身定食を食べたのですが…。うーん、味はそれなりに美味ではありましたが、量的には物足りませんでした。そもそも、スイスまで来てなんで日本料理を食べなきゃならないのか、理解に苦しみます。
そうそう、ビールも日本のサッポロでした。
ホテルのトイレが面白いでした。便器が四角形です。
昔、ドイツでお目にかかっていますので驚きはしませんでしたが、初見の際はある種のカルチャーショックを受けたものです。
トイレついでにボヤキとウンチクを。
まずはボヤキから。
男性用の小便器は床まで便器のものはなく、しかも設置位置が高いです。時には背伸びしなければならないほど高いものがあります。東洋人をバカにしているのかと言いたくなります。ユニバーサルデザインを考えてもらいたいものです。
ホテルのトイレは男女共用だからその心配はありません。ところが、これまた便座の位置が異様に高いものがあるのです。足裏がしっかりと床に着かないことがあります。
さらには、このホテルは洗面台も高いです。顔を洗うと、手にすくった水が肘の方に伝ってくるありさま。
どうやら180cmを標準と考えているようです。
ウンチク。
トイレットペーパーの柄がどこへ行っても一緒で、メーカーが1つなのかと不思議でした。
ところで、そのペーパーですが…。
ずいぶん昔、日本航空の国際線パイロットが、行く先々のホテルのトイレットペーパーをコレクションしました。それらを比較検討した結果、日本のペーパーは柔らかく、西欧のものは硬いことが分かったそうです。氏は、その違いを便の硬さの違いに依ると考察していました。つまり、ご飯を主食とし野菜を多食する日本人の便は軟らかく、それに用いるトイレットペーパーも柔らかい方が都合良い。対する肉食の西欧人の便は硬く、ペーパーも日本のものと比べて硬いもので良い。--そんな記事(多分新聞だったと思いますが)を読んだことがあります。
妙に納得して今も記憶にあるのですが、実際に使っているスイスのペーパーは日本のものと大差ありませんでした。