教育逍遙 -小学校教育の小径をそぞろ歩き-

小学校教員として歩んできた小径が、若い仲間のみなさんの道標になることを願って…。

アルプスの山たちを訪ねて 2-8

7月5日(その4)

 

ツェルマット駅に戻った私たちは、そこから目と鼻の先にあるシュロスホテルにチェックインしました。


昨晩は山上のホテル泊だったので必要な物だけ手荷物として持ち、スーツケースは駅からこのホテルに届けられていました。

そして、昨日の着替えなどの荷物もまた、私たちより先にホテルに着いていました。それと言うのは…昨日、Oさんの計らいで、ツェルマット在住のご友人に駅でスーツケースを貸していただきました。それに全員の不要荷物を詰め、今朝の電車でツェルマットのホテルに「宅配」されていたのです。おかげで私たちは快適なハイキングを楽しめました。とりあえずそれらの荷物を整理し、再び外に出ました。

 

駅前から少し歩き、町を流れるマッターフィスパ川を渡った所にスネガ展望台行きの地下ケーブル駅があります。

この地下ケーブルは、標高1620mのツェルマットから2288mの展望台まで、高低差668mの急勾配をわずか3分で運んでくれます。「トンネルを抜けると、山だった…」というわけです。


光線の関係上、もともと午前中の展望がいいのですが、おまけに雲が出てきました。スネガ・パラダイスの展望レストランから見るマッターホルンも楽しみにしていたのですが、ゴルナーグラートを体験したあとではやはり感動が落ちます。

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スネガ・パラダイスから見るマッターホルン

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展望レストランに座ってビールを飲みながら眺めるマッターホルンもいいだろうなあ…

今回は実現しなかった


ツアーとしてはそのままケーブルで下りることになっていたのですが、ここで解散して自由行動になりました。

スネガからロープウェイが出ていて、7分でブラウヘルト(2571m)、さらに乗り換えて5分でロートホルン(3103m)に着きます。私たちを含む6人は、ブラウヘルトまで上がりました。自分たちで切符を買うのもいい経験でしたが、正直いくらか英語が話せる人と一緒だったから何とかなりました。

 

ブラウヘルトに着いた頃、マッターホルン上空の雲がとれました。

ここで見るマッターホルンは、ゴルナーグラートで見るそれとは趣が違っていました。ゴルナーグラートからは東壁が正面に大きく見え、北壁の面積が小さいです。そして、頭を左に傾けているようにみえます。それがここでは、東壁と北壁が等分に見え、壁の稜線が正面にあります。これはまたこれで美しい立ち姿です。

 

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ブラウヘルト(2571m)のロープウェイ乗り場とマッターホルン

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マッターホルン東壁(左側)と北壁(右側)を分ける稜線が正面に見える

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この立ち姿も、またいい

 

 

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ハイキングコースが各所に延びている。

上級者向けコースが多いようだ。

赤い標識は、サイクリング者向けのもの

 

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右がヴァイスホルン(4505m)、

中央がツィナール・ロートホルン(4221m)、

左がオーバー・ガーベルホルン(4063m)

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ロートホルンへ上がるロープウェイとヴァイスホルン

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ヴァイスホルン(4505m)は大きくてきれいな山だ

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オーバー・ガーベルホルン(4063m)

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オーバー・ガーベルホルンから流れ出す氷河

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槍ヶ岳を彷彿させるオーバー・ガーベルホルン

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ホシガタリンドウ

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オキナグサ

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ウサギソウ

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スネガとブラウヘルト間のロープウェイ

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スネガからライゼー・シャトル(無料)に乗れば、

50mほど下のライゼーまで運んでくれる

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ライゼーの湖畔では日光浴をしている人たちがいた。

湖には対岸に向かってロープが張られていて、

それを伝って木舟でわたって遊ぶ子どもの姿もあった。

周辺の牧草地は、花の季節を迎えていた。

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ツェルマット駅に着いた地下ケーブルカー。この傾斜角がスゴイ