7月4日(その5)
チェックインが20時15分にもなってしまったため、部屋割りの後すぐに夕食になりました。
食事の最中に日の入りが近づいてきました。ホテルの人たちも、客が何を期待しているか百も承知しています。私たちは、ナイフとフォークをカメラに持ち替え、外に飛び出ました。
20時57分、日の入りが近づく。
足元がゴルナー氷河で、左のモンテ・ローザ゛を源とする。
ブライトホルンの左がシュヴァルツ氷河、右がブライトホルン氷河、
さらに右がウンタラー・テオドール氷河。
みんな集まり合い、せめぎ合いゴルナー氷河を成す
左の山、モンテ・ローザ(4634m)はスイス最高峰だが、頂上の向こう側はイタリアだ。
夕照で僅かに赤っぽく見えるが、このアーベントロートによる色づきこそが
“バラ色の山”と呼ばれる所以である
日の入り直後の夕焼けがキレイだ。
マッターホルン上空の雲がとれてくれたことと、
絶妙のバランスで雲が残ってくれたことに、ただただ感謝
夕食のテーブルに戻っても、興奮はしばらく収まりませんでした。
部屋に戻り、シャワーを浴びました。バスタブこそありませんが、この高山でシャワーが使え、水洗トイレが使えるのです。ここは、歴とした一流ホテルなのです。
そして窓の向こうには、マッターホルンがあります。遅くまで、マッターホルンの黒い影を眺めて過ごしました。
22時10分、モンテ・ローザ方面の夜景。
モンテ・ローザの中腹右に、モンテ・ローザ小屋の灯りが見えている