7月4日(その5)
チェックインが20時15分にもなってしまったため、部屋割りの後すぐに夕食になりました。
食事の最中に日の入りが近づいてきました。ホテルの人たちも、客が何を期待しているか百も承知しています。私たちは、ナイフとフォークをカメラに持ち替え、外に飛び出ました。
夕食のテーブルに戻っても、興奮はしばらく収まりませんでした。
部屋に戻り、シャワーを浴びました。バスタブこそありませんが、この高山でシャワーが使え、水洗トイレが使えるのです。ここは、歴とした一流ホテルなのです。
そして窓の向こうには、マッターホルンがあります。遅くまで、マッターホルンの黒い影を眺めて過ごしました。