教育逍遙 -小学校教育の小径をそぞろ歩き-

小学校教員として歩んできた小径が、若い仲間のみなさんの道標になることを願って…。

アルプスの山たちを訪ねて 3-3

7月8日(その1)

 

ホテルの部屋の窓がちょっと難しい回転式で、それを開けようとしていると、向かいのアパートのベランダで花に水をやっている老人が見えました。爺さんの毎朝の日課なんでしょうか、なかなか絵になる光景でした。

 

f:id:yosh-k:20210107162124j:plain

6時38分、向かいのアパートのベランダで水やりをしている老人がいた

f:id:yosh-k:20210107162202j:plain

花をいたわるように水をやるお爺さん

 

7時からホテルのレストランで朝食を摂りました。

ここは、モンブランの好展望が得られる場所です。食事の途中でOさんに「今、モンブランが見えている」と言われ、カメラを手にテラスに出ました。ほんの少し前までは厚い雲に覆われていた山頂が青空になり、朝陽が白い雪に陰影をつくっています。夢中でシャッターを切り続けました。その間、ものの5分と経っていないでしょう。私がテーブルに戻るのと入れ替わりに妻がテラスに出た時、モンブランは再び雲の中でした。山の天候は移ろいやすいものですが、モンブランは殊の外気難しい山のようです。山頂を見ることができなかった旅行者の話も良く聞きます。事実、この日のモンブランは、再び姿を見せてくれることはありませんでした。

f:id:yosh-k:20210107162429j:plain

7時23分、モンブラン上空の雲が晴れる。

真ん中の白い山がモンブラン(4810m)。

左のトンガリの先端に、エギーユ・デュ・ミディ展望台(3842m)がある

f:id:yosh-k:20210107162615j:plain

モンブラン(4810m)はヨーロッパの最高峰で、

フランスとイタリアの国境にある。

スイスアルプスの範疇で扱われることも多いが、

ここはフランス

f:id:yosh-k:20210107162725j:plain

モンブラン山頂のフランス側は北壁で、

その手前に青白いボソン氷河が延びている

f:id:yosh-k:20210107162757j:plain

強風のせいか雪が舞っている。

それにしても、このなだらかな稜線に擬して“モンブラン”ケーキとは名ネーミングだな

f:id:yosh-k:20210107162900j:plain

モンブランとシャモニの街並み

f:id:yosh-k:20210107162929j:plain

モンブラン

f:id:yosh-k:20210107162958j:plain

モンブラン

f:id:yosh-k:20210107163039j:plain

2枚上の写真でモンブラン頂上の右にあるコブ部分のアップ


 

8時ごろから15分ばかり、ホテルの前の川沿いの道を歩き、街の広場まで行ってみました。

f:id:yosh-k:20210107163142j:plain

8時6分、ホテル前のアルヴ川にかかる橋からモンブラン方向を見る。

モンブランは雲の中に隠れていた

f:id:yosh-k:20210107163232j:plain

シャモニの川も白く濁った激流だ

f:id:yosh-k:20210107163415j:plain

ソシュール広場に建つモンブランを指さす初登頂者のバルマと、

賞金を設けて登頂成功に情熱を傾けたソシュールの像。

初登頂は1786年だった

f:id:yosh-k:20210107163306j:plain

ソシュールたちとは僅かに離れて建つもう一人の初登頂者パカールの像。

ちょっとしたいざこざがあったらしく、この人の像は遅れて建立された。

今は、広場からのメインストリートにパカール通りという名も残している

f:id:yosh-k:20210107163638j:plain

「○○針峰」と名付けられた針のように尖った岩峰がモンブラン山群の特徴だ

f:id:yosh-k:20210107163707j:plain

スイスもフランスも郵便は黄色