7月7日(その3)
カンデルシュテークのロープウェイ乗り場まで戻り、バスでツヴァイジンメン駅へ向かいます。
ゴールデンパス・ラインは、ルツェルン~(Zbスイス中央鉄道)~インターラーケン~(BLS鉄道)~ツヴァイジンメン~(MOB鉄道)~モントルーの3つの私鉄の路線を組み合わせたスイス3大特急の1つです。
3つの私鉄はレール幅が異なるので、乗り換えないと先に行けません。私たちは、モントルー・オーバーラントベルナー鉄道(MOB鉄道)でツヴァイジンメンからモントルーまで行きます。
16時25分、MOB鉄道ゴールデンパス・クラシックは定刻にツヴァイジンメンを発車しました。
この列車にはオリエント・エクスプレス様式の豪華車輌が連結されており、1等席の我がツアーは当然それに乗車しました。ところが、豪華なクラシック車輌は冷房の効きが悪く、最新設備の通常車輌の方がきっと快適な旅ができただろうと思います。
列車は、18時18分、定刻より5分ほど遅れて終点モントルーに着きました。
モントルーはブドウ畑の広がるレマン湖畔の町です。生憎の空模様で、期待したほどの景色は得られませんでした。
モントルーからは、回送してきたバスに乗り、国境越えをしてフランスのシャモニをめざしました。
1時間30分程の行程ですから、20時頃にはホテルに着くはずでした。
ところが、モントルー駅から高速道へ出るまでに運転手が予想外に手間取ったのと、途中のドライブインで労働規定だと言って30分近くもエンジンを停止させて休憩したために、ホテルの前にバスが停まったとき時計は20時52分を指していました。
雨が降ってくる時間帯もあり、いささか重い気分の移動になりました。