教育逍遙 -小学校教育の小径をそぞろ歩き-

小学校教員として歩んできた小径が、若い仲間のみなさんの道標になることを願って…。

きょうは何の日 3月22日

世界水の日

 

1992年12月に開催された国連総会本会議において、1993年から毎年3月22日を「世界水の日」とすることが決議されました。

 

国土交通省」HPより引用します。

1992年6月にブラジルで開催された地球サミット(環境と開発に関する国連会議)では、21世紀へ向けての行動計画(「アジェンダ21」)が採択され、この中で世界水の日を制定するように勧告されました。そして、1992年12月に開催された国連総会本会議において、1993年から毎年3月22日を「世界水の日」とすることが決議されました。この日は、水資源の開発・保全アジェンダ21の勧告の実施に関して普及啓発を行う日とされています。

 

日産自動車株式会社」のHPに掲載された関連記事を紹介します。日産の取り組みについては一部を除き省略しています。全文はHP(「世界水の日」に学んでおきたい4つのこと)をご覧ください。

「世界水の日」に学んでおきたい4つのこと

1.水の惑星・地球で人が利用できる水は、わずか約0.01%。
宇宙から見ると、地球は青く美しい惑星です。実際に地球の表面の約3分の2は水で覆われており、そのほとんどが海です。しかし、海水は人間の生活には利用できません。利用できるのは淡水のみで、さらに利用が難しい氷河などの氷や地下水などを除くと、実は地球上の水のわずか0.01%しか利用できないと言われています。78億人を超える世界中の人々が、その貴重な水を共有しながら生きているのです。

2.2025年までに世界人口の3分の2が水不足に直面する可能性がある
WWFによると、世界では、約11億人が水を入手することができず、27億人が1年のうち少なくとも1カ月は水不足に悩まされています。人口増加と気候変動は状況をさらに悪化させ、2025年には世界の人口の約3分の2が水不足に直面する可能性があると言われています。 世界資源研究所(WRI)は、世界各地の高い水リスク(水需要がひっ迫している状態)を示す「アキダクト世界水リスク地図(Aqueduct Water Risk Atlas)」を発表しています。

「アキダクト世界水リスク地図」を元に作成

3.国によっては自動車産業で使える水の量に規制も
こうした世界的な水資源の危機をうけて、産業用の水の使用を規制する国もあります。例えば、メキシコでは農業が水使用量の約60%を占め、次いで市民の生活用水が37%、そして産業用に使用できる水は全体の約3%までと法律で定められています。そのため、多くの企業が雨水を貯蔵するための広大な施設や、下水や排水をリサイクルするシステムを設置し、活用しています。

4.廃水として捨てられている水の量は何%?
国や企業は水資源の再利用に努めていますが、依然として世界中で使用された約80%の水が、適切に処理されずに廃水として捨てられているといいます。
そんな中で、日産のチェンナイ工場をはじめ、アグアスカリエンテス工場や中国の花都工場などでは、なんと敷地外への「排水ゼロ」を実現しているのです。日産は全ての生産工場で、現地の規制よりも厳しい基準値で廃水の水質を管理していますが、特に前述の工場では世界でもトップレベルの処理システムを持っています。

 

こちらの図はチェンナイ工場の水処理プロセスです。製造工程で使われた廃水のうち、台所やトイレで使用された水は、下水処理設備でリサイクルされます。下水は、浄化水と沈殿物にろ過され、浄化水は敷地内の植木などに散水されます。さらに、UF膜というろ過膜を通したのち、トイレの洗浄水としても利用しています。また、それ以外の排水も同様にろ過処理を行い、浄化水は植木へ散水したり、製造工程に戻すなどして再利用されています。こうした取り組みが評価され、2017年にチェンナイ工場は、インド工業連盟から優れた水資源管理事例として表彰されました。