教育逍遙 -小学校教育の小径をそぞろ歩き-

小学校教員として歩んできた小径が、若い仲間のみなさんの道標になることを願って…。

きょうは何の日 5月5日

こどもの日

 

5月5日は「こどもの日」です。

 

Wikipedia」より紹介します。

こどもの日(こどものひ)とは、日本における国民の祝日の一つで、端午の節句である5月5日に制定されている。国民の祝日に関する法律祝日法、昭和23年7月20日法律第178号)では「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことを趣旨としている。またこどもの日と男の子の成長を祝う端午の節句は同日だが別物である。

国民の祝日に関する法律

国民の祝日に関する法律(昭和二十三年法律第百七十八号)
第二条 「国民の祝日」を次のように定める。
こどもの日 五月五日 こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。

 

法律の文には主語がありません。文意からすると「こどもの人格を重んじ」るの主語は「大人は」、「こどもの幸福をはかる」の主語も「大人は」になります。では、「母に感謝する」の主語はなんでしょう。「こどもは」?

法律はどうあれ、私たち大人は「こどもは」を主語にして語れる日にしたいものです。

 

ちなみに、「こどもの日」は「端午の節句」です。

端午の節句」は2300前の中国に起源を持ち、奈良時代から続く伝統行事です。江戸時代には男の子の成長を祝う行事として定着します。同時に3月3日の「桃の節句」は女の子の成長を祝う行事として定着していきます。

 

こうした歴史のうえに立って、5月5日を「こどもの日」にと国会請願があり、法制化されました。

子どもと一緒に深掘りしてみる意味がありそうです。

 

こどもの日に子どもと一緒にやってほしいこと。

子どもの権利条約」をともに読み、ともに語らうというのはどうでしょう。

 

私が持っている1冊です。

子どもによる 子どものための「子どもの権利条約 単行本 – 1995/7/31
小口 尚子 (著), 福岡 鮎美 (著) 小学館 (1995/7/31)1496円

「むずかしい条約文を、子どもにもわかるように」と中学生が自分たちのことばで「子どもの権利条約」を訳しました。「子どもの権利条約翻訳・創作コンテスト」最優秀賞作品。

 

Amazonで見つけた最近の2冊。
コミックで発信★保育に活かす子どもの権利条約 単行本 – 2022/12/21
公益社団法人全国私立保育連盟 (編集) エイデル研究所 (2022/12/21)1650円

「保育現場」からの発信。〈子どもの権利条約〉を保育士がどのように捉え、園長がどのように現場で活用しようとしているか。

全国私立保育連盟「保育通信」の人気連載、「子どもが幸せに今を生きるために 保育園で活かす〈子どもの権利条約〉」(コミック&コラム)が1冊の本になりました。保育者から寄せられたエピソードを、4コマ漫画と短いコラムで表現しており、〈権利条約〉と保育現場とのつながりや活かし方などが理解できます。

・ 各エピソードには、〈権利条約〉の対象条文が提示されており、日常の保育の中で実際に起こった出来事が、〈権利条約〉のどの条文に該当するのかが理解できます。
・ 研究者による論考、園長による座談会、関連資料などにより、〈権利条約〉についてさらに深く学ぶこともできます。
・〈子どもの権利条約〉の「英語正文」「政府訳」「国際教育法研究会訳」「ユニセフ訳」を条文ごとに横一列で掲載しており、正文をていねいに読みなおすことはもちろん、日本語訳をそれぞれ読み比べることによって、「訳」に込められた意味を読み解くこともできます。

 


きみがきみらしく生きるための 子どもの権利 単行本 – 2023/3/28
甲斐田 万智子 (監修), 林 ユミ (イラスト)  KADOKAWA (2023/3/28)1650円

小学生から知っておきたい、きみたち自身の「権利」のこと

小学生から知っておきたい、きみたち自身の「権利」のこと。
学校に行きたくない、家にいるのがつらい、意見を言いたい、ありのままでいたい…… どんな時にも力になる!

2023年4月にこども家庭庁が発足し、こども基本法が施行されるなど、「子どもの権利」がいま大きな注目を集めています。
ですが、「子どもの権利」とはいったいなんなのか、それがどんなふうに子ども自身に、そしてすべての大人たちに関係しているのか、知らない人が多いのではないでしょうか。

本書は「子どもの権利条約」の条文の内容をイラスト入りでわかりやすく解説すると同時に、困ったときの相談窓口情報や、SDGsとの関係、子どもの権利のための様々な取り組みやデータなども紹介した、小学生から学んで使える「子どもの権利」の入門書です。
全ページカラーでイラストもたくさん入っており、総ルビのため、小学校中高学年からひとりで読むこともできます。
子どもはもちろん、子どもに関わる全ての大人にも読んでほしい1冊です。