教育逍遙 -小学校教育の小径をそぞろ歩き-

小学校教員として歩んできた小径が、若い仲間のみなさんの道標になることを願って…。

アルプスの山たちを訪ねて 2-3

7月4日(その4)

 

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【地図説明】

○4日はツェルマットから登山電車でゴルナーグラートへ。ホテル泊。
○5日は電車で1駅下って、ローテンボーデンからリッフェルベルクまでハイキング(地図上の「コース⑨」)。その後、ツェルマットへ戻って、スネガ・パラダイスへ。さらに、ブラウヘルトまで脚を伸ばす。
○6日は、シュバルツゼーまで上がって、ツェルマットまでハイキング(コース⑫)。 

 

 

氷河特急の私たちが乗った区間マッターホルン・ゴッタルド鉄道で、これから乗車する列車はゴルナーグラート鉄道といいます。道を隔てて両駅があります。


19時30分過ぎ、定刻を10分ほど遅らせてくれた最終便は、標高1620mのツェルマット駅を発車しました。

ここから33分で、3089mのゴルナーグラート駅に到着します。

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出発してすぐ、マッターホルンが大きく迫ってくる

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ゴルナーグラート鉄道の車輌。

この対向車も私たちに合わせて遅れているのだろう

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マッターホルンの上空に陽が差してきた

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終点の1駅手前がローテンボーデン駅。

明朝、この駅からハイキングする

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ブライトホルン(4164m)、左の傾いた三角形はロッチャ・ネーラ(4075m)

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ブライトホルンの左に見えるのが

ポリュックス(右4092m)とカストール(左4228m)。

ふたご座の星と同じ名だ

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ブライトホルンとその右にクライン・マッターホルン(3883m)。

氷河特急から見えていた山だ

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ポリュックス、カストールの左はリスカム(4527m)。

スイスで3番目に高い山だ

終点ゴルナーグラート駅には展望台とホテルがあり、私たちはそこに泊まります。列車が駅に着いた時、時計は8時(20時)7分を指していました。

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行く手の台上に展望台とホテルの建物が見える

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これがゴルナーグラート展望台とホテル

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列車がゴグナーグラート駅に着いたのは20時7分だった。

到着を待って、下りの最終が発車した。

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山ヤギの一種、アイベックスが塩をなめに来ていた

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塩をなめるアイベックス

3100クムルホテル・ゴルナーグラートは、その名の通り標高3100mに建つ絶景の山岳ホテルです。

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3100クルムホテル・ゴグナーグラートは、スイスを代表する山岳ホテル。

23室しかなく、宿泊するのが難しい。

登山電車が開通する2年前の1896年にオープンしたといいますから、120年も前から槍ヶ岳の頂上よりも高い所でホテルを営業していたことになります。スイス人、恐るべし。

全23室で、各部屋には周辺にある名峰の名が付けられ、部屋番号はその山の標高と同じになっています。私たちの部屋は「4545DOM」で、ドム(4545m)は山全体がスイス領にある山としては最高峰です。部屋の窓からは、マッターホルンが正面に見えます。朝晩のマッターホルンが好きなだけ眺めていられる、何というしあわせ。


実を言うと、旅行前にチェックしたツェルマットの天気予報では、4~6日の予報が芳しくありませんでした。深く山岳部に入り込む“プチマニアック”ツアーゆえ、天候次第で旅は天と地ほど違ってきます。事実、列車で上がってくる頃はマッターホルン周辺の雲は結構厚かったです。それが、時間とともに晴れていっています。幸運の女神は、私たちに微笑もうとしていました。