教育逍遙 -小学校教育の小径をそぞろ歩き-

小学校教員として歩んできた小径が、若い仲間のみなさんの道標になることを願って…。

日本語探訪(その47) ことわざ「上手の手から水が漏れる」

小学校3・4年生の教科書に登場することわざの第14回は「上手の手から水が漏れる」です。教科書の表記は、「上手の手から水がもれる」となっています。

 

 

上手の手から水が漏れる

 

「上手の手から水が漏れる」の読み方

じょうずのてからみずがもれる

 

「上手の手から水が漏れる」の意味

上手な者でも、時には失敗することがある。(広辞苑

 

「上手の手から水が漏れる」の使い方

慎重に見合することだ。お前さん、人を見る目は肥えてるだろうが、上手の手からも水が漏れるというからな。人の口車に乗っちゃいけないぞ(井伏鱒二『駅前旅館』1956~57)

 

「上手の手から水が漏れる」の語源・由来

「上手の手から水が漏れる」 とは「上手な者でも、時には失敗することがある」ことのたとえですが、「手から水が漏れる」=「失敗する」の由来は不明です。

 

「上手の手から水が漏れる」の蘊蓄

「上手の手から水が漏れる」の類語

河童の川流れ」「弘法にも筆の誤り」「猿も木から落ちる」の項を参照