小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第28回は「骨身を削る」です。教科書の表記は、「ほね身をけずる」となっています。
骨身を削る
「骨身を削る」の読み方
ほねみをけずる
「骨身を削る」の意味
体がやせ細るほど一所懸命に事に当たる。身を削る。(広辞苑)
「骨身を削る」の使い方
骨身を削って努力した結果、合格する事が出来た。
「骨身を削る」の語源・由来
「骨身を削る」の語源・由来については、はっきりしたことは分かりません。
私の仮説ということで…
力の限り努力するという意味の四字熟語に、「粉骨砕身」があります。
「粉骨砕身」は、唐時代の禅僧「永嘉大師」が書いた禅宗の経典『禅林類纂(ぜんりんるいさん)』に出てきます。
「粉骨砕身未足酬 一句了然超百億」
【読み下し文】
粉骨砕身も未だ酬(むく)ゆるに足らず、一句(いっく)了然(りょうぜん)として百億を超う。
「骨身を削る」 ・「 身を粉にする」 ・「 骨を折る」などの語は、「粉骨砕身」が伝わった後に派生して生まれたものではないかと考えられます。
「骨身を削る」の蘊蓄
「骨身」のつく言葉
骨身にこたえる → 次回に登場します
骨身に沁みる…うれしさや苦しさを、体の中までしみとおるほど強く感ずる。身に沁みる。(広辞苑)
骨身を惜しまない…苦労をいとわない。(広辞苑)