2年「馬のおもちゃの作り方」(光村図書)
「馬のおもちゃの作り方」は、「せつめいのしかたに 気をつけて読み,それをいかして書こう」という単元に配置された教材です。
学習指導要領で本単元の位置を確認します。
〔知識及び技能〕
(2)ア 共通,相違,事柄の順序など情報と情報との関係について理解することができる。
〔思考力,判断力,表現力等〕
B⑴イ 事柄の順序に沿って簡単な構成を考えることができる。
C⑴ア 事柄の順序などを考えながら,内容の大体を捉えることができる。
本単元は、「書くこと」がメインになります。「書くこと」のベースは「読むこと」にあり、単元名「せつめいのしかたに 気をつけて読み,それをいかして書こう」は、そのことを端的に示しています。
つまり、本単元は「読むこと」を基盤として、その発展学習として「書くこと」があるということです。
光村図書のHPにある資料より、単元の指導例を引用します。
全14時間のうち「読む」が前半の6時間、「書く」が後半の8時間という配当です。
「読む」において、「馬のおもちゃの作り方」を扱うのは第3時~第5時の3時間です。
「馬のおもちゃの作り方」は、1学期教材「たんぽぽのちえ」のような科学読み物の説明的文章ではありません。「取扱説明書」の「説明」の類いです。
したがって、ここでは読んで内容を理解することよりも、説明のしかたを学ぶことが主たるねらいになります。
本単元でいう「説明のしかた」とは何でしょう。
教科書からは次の3点が浮かんできます。
■文章構成
■事柄の順序
■非言語情報
詳述します。
■文章構成
「馬のおもちゃの作り方」は、形式的には「三段構成」のかたちをとっています。
「はじめ」…「馬のおもちゃの作り方をせつめいします。」と「話題提示」をおこなっています。
「なか」…馬のおもちゃの作り方を説明しています。
「おわり」…遊び方を紹介して、読み手に呼びかけています。
■事柄の順序
事柄の順序を示すために、「まず」「つぎに」「それから」「さいごに」といった語句を用いています。
教材文の「なか」を読む際のポイントになります。実際に説明文を読みながらおもちゃを作るという活動をしながら、順序を示す語句の有用性を体感することが大事です。
■非言語情報
言葉による説明を補足し分かりやすくするために写真を使っています。
言葉による説明と写真の関係を明らかにして、写真があることによる分かりやすさを感じとります。これもまた、実際に説明文を読みながらおもちゃを作るという活動をしながら体感することが大事です。
「書く」の学習では、以上の点(すべてあるいは一部)を「説明のしかた」として活用します。