教育逍遙 -小学校教育の小径をそぞろ歩き-

小学校教員として歩んできた小径が、若い仲間のみなさんの道標になることを願って…。

きょうは何の日 6月18日

考古学出発の日

 

1877(明治10)年6月18日、「大森貝塚」を発見・発掘したアメリカの動物学者エドワード・S・モース(Edward Sylvester Morse、1838~1925年)博士が来日しました。

 

1877年、開国後間もない日本にはまだ「考古学」という概念および学問は存在していませんでした。モース博士による大森貝塚の調査・発掘は日本初であり、これが後に考古学が現在までに発展する出発点に。このことから、モース博士が来日した日にちなんで、「考古学出発の日」として制定されました。

 

「雑学ネタ帳」より引用します。

エドワード・S・モース

モース博士

動物学者のモース博士は貝の研究をしていた。翌日の6月19日、モース博士が汽車で横浜駅から新橋駅へ向かう途中で貝殻が堆積しているのを発見した。これが後に彼によって発掘調査が行われる大森貝塚であった。

この大森貝塚において、モース博士らは貝殻や土器、土偶、石斧、石鏃、鹿・鯨の骨片、人骨片などを発掘した。この発掘調査は日本で初めて行われる科学的な発掘調査で、日本の考古学の出発点となった。

その後、大森貝塚は1955年(昭和30年)3月24日に、国の史跡に指定された。また、モース博士らの発掘した出土品は東京大学に保管されており、1975年(昭和50年)に全て国の重要文化財に指定されている。

大森貝塚遺跡庭園

現在、品川区の遺跡一帯は「大森貝塚遺跡庭園」として整備されている。その遺跡庭園には大森貝塚碑やモース博士の銅像が建てられている。また、貝層の標本などもあり、大森貝塚について学習できるようになっている。

 

「品川区立品川歴史館」のHPより引用します。

大森貝塚

  モース博士が発掘した大森貝塚は品川歴史館から徒歩5分の場所にあります。現在、大森貝塚遺跡庭園(品川区大井6-21-6)として整備されています。貝塚とは大昔のゴミ捨て場で、貝以外にも動物の骨・土器・石器など様々なものが見つかっています。

モース博士と大森貝塚の発見

  エドワード・シルベスター・モース(Edward Sylverster Morse 1838~1925)は、アメリカ人の動物学者で貝の研究をしていました。1877年(明治10)に腕足類の研究のため来日し、横浜から東京に向かう汽車の窓から貝層を発見しました。これが大森貝塚です

大森貝塚遺跡庭園のモース博士像

大森貝塚の発掘

  モース博士による発掘は1877(明治10)年9月から12月に行われました。1879年(明治12)には日本初の発掘報告書である“Shell Mounds of Omori”を出版しました。この発掘は日本初の学術的発掘であり、このことから大森貝塚は「日本考古学発祥の地」と呼ばれています。
  その後、1984年と1993年の大森貝塚遺跡庭園整備などの発掘調査が行われ、住居址や土器・装身具・魚や動物の骨などが大量に見つかりました。1984年、1993年の発掘資料のいくつかは、品川歴史館に展示しています。

大森貝塚発掘風景(1877年)

“Shell Mounds of Omori”より

土製耳飾り

1986年(昭和61)発掘
直径3.8センチメートル

ニホンジカの角製釣針

1993年(平成5)発掘
軸長118.6ミリメートル

大森貝塚遺跡庭園

  庭園内には1929年(昭和4)に立てられた「大森貝塚碑」や、モースの銅像や貝層の標本など、縄文時代大森貝塚について学習できるようになっています。


開園時間

7月・8月 11月から2月 その他の期間
午前9時から午後6時 午前9時から午後4時 午前9時から午後5時


住 所
  東京都品川区大井6-21-6

交 通
  JR・東急・りんかい線大井町駅から東急バス池上駅蒲田駅行にて大森操車所下車
  JR大森駅 北口より徒歩5分
  ※公園には駐車スペースはありません。

                
                大森貝塚遺跡庭園正面