小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第13回は「雷が落ちる」です。教科書の表記は、「かみなりが落ちる」となっています。
雷が落ちる
「雷が落ちる」の読み方
かみなりがおちる
「雷が落ちる」の意味
大声でどなり叱られる。(広辞苑)
「雷が落ちる」の使い方
いつまでもいたずらをしていると、お父さんの雷が落ちるよ。
「雷が落ちる」の語源・由来
「雷が落ちる」の由来は、雷は落ちる時の物凄い大きな音と被害の凄まじい様子を怒りの強さにたとえたものです。
「雷が落ちる」の蘊蓄
「雷」とは
「雷」は雨かんむりに「田」という字を書きます。この「田」は稲光りを表し、「雷」の様子を意味しています。
「雷」という字の古い字体では、雨かんむりの下に「田」の字が3つ書かれています(畾)。これは、稲光りの形を表しているといわれています。
稲が開花し結実する旧暦(太陰暦)の夏から秋のはじめにかけて雨に伴い雷がよく発生し、稲穂は雷に感光することで実る、という信仰が生まれ、雷を稲と関連付けて "稲の「つま(=配偶者)」" と解し、「稲妻」(いなづま)、あるいは「稲光」(いなびかり)などと呼ぶようになったといわれています。
「雷(かみなり)」の語源は、雷は神が鳴らすもの、「神鳴り」です。
ところで、
世の中で恐ろしいものと言えば「地震、雷、火事、おやじ」ということになっています。
「地震、雷、火事」は災害ですが、「おやじ(親父)」だけ異種です。この「おやじ」は、もとは「台風」のことだったという説もあります。
これに関しては、「ねほり.com」の「地震、雷、火事、親父の語源は?オヤジ=台風は嘘?(1/2)」「地震、雷、火事、親父の語源は?オヤジ=台風は嘘?(2/2)」で詳しく述べられています。