小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第20回は「竹を割ったよう」です。教科書の表記は、「竹をわったよう」となっています。
竹を割ったよう
「竹を割ったよう」の読み方
たけをわったよう
「竹を割ったよう」の意味
さっぱりとした性質のたとえ。邪悪な心や曲がったところのない気性をいう。(広辞苑)
「竹を割ったよう」の使い方
「竹を割ったような性格の人」
「竹を割ったよう」の語源・由来
「竹を割ったよう」は、竹の持っている性質に由来します。竹を縦に割るとまっすぐに割れるさまを、人柄にたとえたものです。
「竹を割ったよう」の蘊蓄
「竹」の付く慣用句
竹植うる日
竹に油を塗る
竹に雀
竹に虎
竹の子の親まさり
竹八月に木六月
竹屋の火事
竹藪に矢を射るよう
竹帛に著す(ちくはくにあらわす)
竹帛に垂る(ちくはくにたる)
破竹の勢い
「竹の春」と「竹の秋」の蘊蓄
「竹の春」と「竹の秋」は、ともに俳句の季語です。
春になるとたけのこが出ます。
この季節、竹はたけのこに栄養を奪われ、葉が黄色くなり衰えます。
その様子が黄葉のようなので、「竹の秋」と言います。春の季語です。
たけのこの季節が終わると、竹は、夏から秋にかけて青々とした葉を繁らせた若竹になります。これが「竹の春」で、秋の季語です。
上の慣用句のなかに、「竹八月に木六月」というのがあります。
竹は旧暦の8月に、木は旧暦の6月に伐採するのが最もよいという意味です。旧暦の8月は新暦では秋です。秋に竹を切ると腐りにくく、虫も出ないなどの利点が多いのだといいます。