教育逍遙 -小学校教育の小径をそぞろ歩き-

小学校教員として歩んできた小径が、若い仲間のみなさんの道標になることを願って…。

日本語探訪(その60) 慣用句「手に取るよう」

小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第22回は「手に取るよう」です。

  

手に取るよう

 

「手に取るよう」の読み方

てにとるよう 

 

「手に取るよう」の意味

①すぐにも実現しそうなさま。うまくいきそうなさま。

②きわめて近く見えるさま、また、聞こえるさま。(広辞苑

 

「手に取るよう」の使い方

 話の内容が手に取るようにわかった。

 

「手に取るよう」の語源・由来

「手に取るよう」は、もともと手の中にあるもののようにということが由来となった慣用句ですが、詳細は不明です。 

 

「手に取るよう」の蘊蓄

「手(て)」で始まる慣用句

手足を伸ばす
手打ち
手書きあれども文書きなし
手が空けば口が開く
手が上がる
手が空く
手が有る
手が要る
手が後ろに回る
手が切れる
手がこむ
手がすく
手刀を切る
手が付かない
手が付く
手が付けられない
手が届く
手が無い
手が長い
手が入る
手が入れば足も入る
手が離れる
手が早い
手が塞がる
手が回る
手が焼ける
手が悪い
手ぐすね引く
手癖が悪い
手車に乗せる
手心を加える
手塩に掛ける
手玉に取る
手と身になる
手取り足取り
手鍋下げても
手に汗握る
手に汗を握る
手に合わない
手に落ちる
手に掛かる
手に掛ける
手に帰する
手にする
手に手を取る
手に乗る
手になる
手に入る
手に渡る
手の内に丸め込む
手の内の珠
手の裏を返す
手の施しようがない
手の切れるような
手の舞い足の踏む所を知らず
手八丁口八丁
手は見せぬ
手回しがいい
手水を使う
手目を上げる
手もすまに
手も無く
手も足も出ない
手盛りを食う
手を上げる
手を空ける
手を合わせる
手を替え品を替え
手を反す
手を掻く
手を掛ける
手を借りる
手を切る
手を砕く
手を下す
手を組む
手を加える
手を拱く
手を下げる
手を支える
手を差し伸べる
手を締める
手を摺る
手を袖にする
手を染める
手を出す
手を携える
手を束ね膝を屈む
手を突く
手をつなぐ
手を通す
手を取り合う
手を取る
手を握る
手を鳴らす
手を延ばす
手を離れる
手を引く
手を翻せば雲となり手を覆せば雨となる
手を広げる
手を回す
手を結ぶ
手を揉む
手を緩める
手を汚す
手を分かつ
手を煩わす