教育逍遙 -小学校教育の小径をそぞろ歩き-

小学校教員として歩んできた小径が、若い仲間のみなさんの道標になることを願って…。

森と湖と実りの大地から ~北海道キャンプ旅行の記録~ ②

北海道キャンプ旅行 出発から3日目

1991年7月27日(土)



 雨の中で北海道旅行は始まった。


 道央自動車道岩見沢SAで軽く朝食を食べ、旭岳へ向かう。


 旭岳ロープウェイを降りると寒い。半袖のうえにトレーナーを羽織っているが、それでも寒い。傘を片手に周辺の花を見て歩く。わずかに残った雪も見える。山はこれ以上無理と判断、ロープウェイ乗り場下の食堂で少し早い昼食をとり、富良野へ向かう。寒暖計は11°Cを指していた。


 一面に広がるラベンダー畑とひまわり畑。確かにすごい。しかし、富良野富良野らしさは丘陵地に広がる野菜畑にこそある。丘陵地を行けども行けども続く畑、畑、畑。一辺が100m以上あるような畑に、カボチャ、ニンジン、ジャガイモ、ソバ、タマネギ、ビート、トウモロコシ、マメ、スイカ、ムギなどの作物が整然と植えられている。縞模様のようでもあり、モザイクのようでもあり、これはもはや芸術だ。

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雨にかすむモザイク模様の丘陵


 雨の中での自炊をあきらめ、夕飯は富良野市で済ませることにした。ガイドブックに出ていたフォーシーズンという店で和風ハンバーグを食べる。マスターが息子にミヤマクワガタのオスとメスを1匹ずつ下さった。帰路のスーパーで入れ物とハチミツを買い求め、息子は世話に没頭していた。


 バンガローの近くにある中富良野保養センターにラベンダー風呂がある。乾燥したラベンダーを布袋に入れ、浴槽に浮かべている。かすかにラベンダーの香りがしているようである。湯の温もりがありがたかった。

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バンガローの前で。息子(小1)と娘(小4)

※(補足)中富良野森林公園キャンプ場は現在もあります。テント12張りの小さなキャンプ場で、無料です。1991年当時あったバンガローは、今は存在しないようです。