北海道キャンプ旅行 出発から12日目
1991年8月5日(月)
明け方から小雨模様。帯広の平野の中を走るが、眺めはよくない。然別(しかりべつ)湖に着いた頃に、やっと雨が上がった。然別湖は日本一さざ波のきれいな湖だそうだが、確かにそう言われるだけのことはあった。
※(補足)然別湖は、標高810mにある北海道でもっとも高所に位置する自然湖です。冬には全面結氷し、そこに「しかりべつ湖コタン」が誕生します。然別湖に降り積もった雪を湖の水で固めたアイスブロックを使って、たくさんの建物を作り上げられます。1996年2月、さっぽろ雪まつりのときに当地を訪れました。氷でできた「アイス・バー」でカクテルを楽しみ、「氷上露天風呂」にも入りました。そして翌朝は熱気球に乗って、「しかりべつ湖コタン」を見下ろしました。
冬の北海道には、夏とは違う魅力に満ちた世界があります。
曲がりくねった道をさらに進むと、糠平(ぬかびら)湖に達する。雲がきれて久し振りに青空が見える。
ここから大雪ダムまでの間に長いダートの区間があり、改修工事の最中だった。
数年後には立派な観光道路になるのだろうが、ガタガタと砂塵に泣かされた。ダムの畔で一息入れて、層雲峡へ向かう。
※(補足)1991年当時の糠平国道(国道273号線)改良・舗装工事は、1994年に完成しました。
糠平国道の最高点が三国峠(上士幌町三股)で、標高は1139mあります。北海道にある峠の中で一番の高さです。ちなみに「三国」は、北見国(北見市)と十勝国(上士幌町)と石狩国(上川町)を指します。
峠手前に「松見大橋」という高さ30m、長さ約330mの赤い橋があります。樹海の谷を渡ります。さらに、松見大橋のもう一本上にある橋「緑深橋」、峠のすぐ下にある「三国峠橋」を過ぎると三国峠です。1991年に建設工事中だった光景が、今も印象的に思い起こされます。圧巻の景色の中を、もう一度走りたい道です。
峠を過ぎると三国トンネルに入り、大雪ダムを経て層雲峡に至ります。
大函、小函、銀河の滝、流星の滝と見学して、層雲峡温泉へ。層雲峡博物館へ立ち寄って登山に備えての知識を詰め込む。博物館に入れたいほど古い感じの博物館だ。温泉街の外れにある共同湯に入って、いざキャンプ場へ。
層雲峡青少年旅行村キャンプ場でログハウスを借りた。夕食はカレーを作ったのだが、どうしたわけかシチューのようなカレーになってしまった。1番得意なメニューなのにね。まあ、そういうこともあるってことだ。
※(補足)層雲峡温泉にある共同浴場「黒岳の湯」は源泉かけ流しで、2021年現在600円です。
層雲峡青少年旅行村キャンプ場は変わらずにありますが、バンガローは新しい物に建て替えられたようです。