小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第36回は「実を結ぶ」です。
実を結ぶ
「実を結ぶ」の読み方
みをむすぶ
「実を結ぶ」の意味
努力の末、よい結果を得る。(広辞苑)
「実を結ぶ」の使い方
長年の苦労がついに実を結んだ。
「実を結ぶ」の語源・由来
「実を結ぶ」の語源・由来は、言葉の意味そのものにあります。
いずれも「広辞苑」によると、
「実(み)」には、「果実」や「中身。内容」の意味があります。
さらに「実る」には、「草木が実を結ぶ」や「成果があがる」という意味があります。
また、「結ぶ」には、「形をなす。また、結実する」という意味があります。
したがって「実を結ぶ」には、「植物の果実がなる」とともに、「植物の果実がなる」がごとくに「中身。内容」が「形をなす。また、結実する」という意味があるのです。
植物の場合は、種をまき(あるいは、苗を植え)、花が咲き、風や虫などの力も借りて受粉し、やがて「実を結ぶ」わけです。そのプロセスを人に置き換えたとき、「努力」「苦労」という言葉になります。つまり、「実を結ぶ」という語には、結実に至るまでのプロセスにおける「努力」「苦労」が前提としてあるのです。
「実を結ぶ」の蘊蓄
「努力」が報われると、「実を結ぶ」。
「努力」が報われないと…
「水泡に帰す」(すいほうにきす)…努力のかいもなく無駄に終わる。