教育逍遙 -小学校教育の小径をそぞろ歩き-

小学校教員として歩んできた小径が、若い仲間のみなさんの道標になることを願って…。

退職後を生きる(その12) 字あそび(ナンプレ) 

字あそび(ナンプレ

 

2020年の暮れ、たまたま入った書店でたまたま手に取ったのが『脳活ナンプレドリルエブリデイ』という1冊でした。

「脳活」の引力に弱い「お年ごろ」のようです。

これが私とナンプレの出あいで、それまでは見たことはありましたが解いたことはありませんでした。

 

ナンプレ。正式名称は「ナンバープレース」(Number Place)。

 

未知のものに出会うとすぐに深掘りしたくなる癖があって、調べてみました。

以下、「Wikipedia」の記事です。

フランスの日刊紙「ル・シエクル」は1892年に、2桁の数字を使用する同様のパズルを掲載している。1895年には別の日刊紙「ラ・フランス」が1桁の数字で9×9の盤面を埋めるパズルを掲載しているが、これは3×3のブロックを用いていなかった。これらのパズルはしばらくフランスのいくつかの新聞に毎週掲載されていたが、いずれも第一次世界大戦前後には姿を消した。

現在の数独は、アメリカ人建築家ハワード・ガーンス(英語版)が匿名で考案したものである。これは18世紀にスイスの数学者レオンハルト・オイラーが考案した、ラテン方陣あるいはオイラー方陣と呼ばれるものに、3×3のブロックという新たな制限を付け加え、ペンシルパズルとしたものである。これは「ナンバー・プレイス」の名前で1979年にニューヨークの出版社デル・マガジン社から初めて出版された。当時から「フィギュアー・プレイス」という名称も存在している。

 

アメリカの「ナンバー・プレイス」を日本に紹介したのは、パズル制作会社ニコリの代表取締役鍜治真起さんです。1984年4月のことです。

鍜治真起さんが付けた和名が「数独」で、これは商標登録されニコリだけが使用できます。

数独」の名の由来が洒落ていて、「字は身に限る」(マスに入れる数字は1ケタ=独身の数に限る)というルールの略です。

 

さて、肝心のパズルですが、解き方の説明を見ていくつかは解けるようになりました。

ただ、購入した本は258ページもの厚さがあり、見開きにすると大きな段差ができて書き込みができません。

2021年3月のはじめ、今度は物色した上で買い求めたのが『ナンプレメイトMini EXPERT 4月号』(パズルメイト 510円)です。

この1冊になった必然と偶然について。

A5サイズの用紙に1問のパズルというのが必然。この大きさがあれば、可能性のある数を仮入れするメモも含めて書き込みやすいのです。

私の場合、マスの上段左端に1、真ん中に3、右端に5、それぞれの中間に2と4、下段左から6、7、8、9とメモする位置を決めています。視覚的に整理されていると、思考の助けになります。

ナンプレメイトMini EXPERT』というのは偶数月の隔月刊で、奇数月はじめに発売されます。別の月には異なるシリーズも出ていて、たまたま書店に立ち寄ったのが3月のはじめだったというのが偶然。

 

ナンプレメイトMini EXPERT』には、★1つの入門問題から★6つの名人問題まであります。私の現在地は、★4つの上級問題まではほぼ確実に解ける、★5つの達人問題は解けるものもある、★6つの名人問題は偶然解けることもあるといったところです。

難易度が上がるほどに「思考補助ツール」を開発しています。

確実な数字を丸で囲むようにしました。

ところが、行き詰まってしまうと、どこまでが本当に確実な数だったか怪しくなり、消しゴムで消すとみんな消えてしまいます。

そこで登場したのが、ボールペン。確実な数をボールペン書きにすると、その部分は消えずに残ります。

難問の場合、まず第1段階で確実な数を青色ボールペンで書き入れます。これは思考の必要のない、つまりそれ以外にあり得ない数です。

第2段階では、メモから考えてそれしかないという数を赤色ボールペンで書き入れます。それによって確定する数を鉛筆書きにして丸で囲みます。赤色ボールペンと丸囲みの兼ね合いは、その時の思考次第で、絶対的な決まりはありません。もしも行き詰まったら、鉛筆部分だけを消して再挑戦です。

 

ナンプレメイトMini EXPERT』の各問題には景品(または賞金)が付いていて、まめに応募していますが当選したことはありません。

 

 

朝日新聞ナンプレが載っています。

いつから載っていたのか分かりませんが、昨年7月まで目に留まることも気に留めることもありませんでした。人間、興味が沸いてくると見えてくるようです。

タイトルは「数独」となっています。そうです。ニコリが提供しています。

掲載されている問題が小さいので、私はA5サイズになるよう200%拡大コピーして解いています。

火曜日から金曜日まで1問ずつ、★1つから★5つまでの問題がランダムに出題されています。私の現在地ですが、昨年9月以降、解けない問題はありません。金曜日の問題には景品付きですが、これも当選したことはありません。

土曜日にはクイズ紙面があって、図形系、ことば・漢字系、数独が1問ずつ出題されます。図形系は視覚認知に優れる妻の担当で、文字・数字系は私の担当です。これもほぼパーフェクトに解けるのですが、やっぱり当選はしません。

 

景品や賞金の応募はほんのオマケで、まったく期待はしていません。それでも、「5000円ゲット」などとつぶやくだけでも楽しいものです。脳は十分に活性化している、と思います。

 

脳の活性化と言えば、Windowsについている「Microsoft Solitaire Collection」も無料で楽しめ、結構お世話になっています。