教育逍遙 -小学校教育の小径をそぞろ歩き-

小学校教員として歩んできた小径が、若い仲間のみなさんの道標になることを願って…。

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はじめに

 

元小学校教員である私は、すでに「過去の人」です。

いまさら授業に口出しすれば、それは老害。百害あって一利なしです。

そんなことは百も承知なのですが……。

 

1月から2月にかけて、10年も前の「ありの行列」の授業記録に1000件を超すアクセスがありました。

驚いて調べてみると、「ありの行列」は光村図書・3年生の3学期教材になっていました。(以前は1学期教材でした)

 

「ありの行列」は説明的文章教材の古典で、私が就職した1978年の3年国語教科書にも1学期教材として載っていました。

光村の1学期説明文は当時から2教材構成で、「みつばちのダンス」のあとに「ありの行列」がありました。

当時も、そしてその後も長らく、私は文学教材に傾倒していました。説明文の授業は苦手で、光村の2教材構成の意図さえ理解していませんでした。

 

論理的な力が育てたい学力の柱となっている今、説明文の授業はかつてよりもずっと重要です。そう思うようになった時、私の教員生活は第4コーナーを回っていました。真剣に説明文の授業と向き合うようになって、しかし実際の実践はごくわずかのまま終わってしまいました。

 

もし今も現役であったとしたら、どんな授業をつくっていたのだろう。

過去の足らざるを満たすことはできませんが、仮想教室の授業を展開してみたいと考えています。

ーーまあ、年寄りの暇つぶしですかね。