「世界にほこる和紙」の読みの続編です。
初め
「わたしは、和紙のことをほこりに思っています。そして、より多くの人に和紙のよさを知ってもらい、使ってほしいと考えています。」(筆者の主張)
「なぜなら、和紙には洋紙にはないよさがあり、和紙を選んで使うことは、自分の気持ちを表す方法の一つだからです。」(第②段落)
中
「和紙には、洋紙とくらべて、やぶれにくく、長もちするという二つのとくちょうがあります。」(第③段落)
「なぜ、日本には、和紙を作っている所がこんなに(二百か所)ものこっているのでしょうか。それは、わたしたちが、和紙の風合いを美しいと感じ、自分の気持ちを表す方法の一つとして、和紙を選んで使ってきたからなのではないかと考えています。」(第⑦段落)
つまり、
「和紙のよさ」・「和紙のつよさ」=「紙のやぶれにくさ」&「紙が長もちする」
「自分の気持ちを表す方法」
終わり
「このように、和紙のつよさと、使う紙を選ぶわたしたちの気持ちによって、長い間、和紙は作られ、さまざまなところで使われ続けてきたのだと、わたしは考えています。」
「みなさんも、世界にほこる和紙を、生活の中で使ってみませんか。」(読者への呼びかけ)(第⑩段落)
いよいよ、要約です。
「まとまりごとに中心となる語や文を確かめ,それを用いて文章全体を200字以内で要約する。」というのが与えられた課題です。
「要約」については、4年生の6月教材「【じょうほう】要約するとき」(2時間)で既習です。
言葉の整理をしておきましょう。
■ 「要点」…形式段落を短くまとめたもの。段落の中心文を見つければよい。
■「要約」…文章全体を短くまとめたもの。基本的には、各形式段落の要点をつないでいくと「要約」になる。
■「要旨」…その文章で筆者がもっとも言いたいこと。一般的に「まとめ」の段落の「要点」が「要旨」である。
教材文に戻ります。
「まとまりごとに中心となる語や文を確かめ…要約する。」とありますので、ここでは3つのまとまりの要点をつないでいきます。
「初め」
わたしは、和紙のことをほこりに思っています。そして、より多くの人に和紙のよさを知ってもらい、使ってほしいと考えています。なぜなら、和紙には洋紙にはないよさがあり、和紙を選んで使うことは、自分の気持ちを表す方法の一つだからです。
「中」
和紙には、洋紙とくらべて、やぶれにくく、長もちするという二つのとくちょうがあります。
日本には、和紙を作っている所が二百か所ものこっています。それは、わたしたちが、和紙の風合いを美しいと感じ、自分の気持ちを表す方法の一つとして、和紙を選んで使ってきたからなのではないかと考えています。「終わり」
このように、和紙のつよさと、使う紙を選ぶわたしたちの気持ちによって、長い間、和紙は作られ、さまざまなところで使われ続けてきたのだと、わたしは考えています。みなさんも、世界にほこる和紙を、生活の中で使ってみませんか。
361字あります。
通常、要点をまとめるときは文末表現を常体にします。
わたしは、和紙のことをほこりに思っている。そして、より多くの人に和紙のよさを知ってもらい、使ってほしいと考えています。なぜなら、和紙には洋紙にはないよさがあり、和紙を選んで使うことは、自分の気持ちを表す方法の一つだからだ。
和紙には、洋紙とくらべて、やぶれにくく、長もちするという二つのとくちょうがある。
日本には、和紙を作っている所が二百か所ものこっている。それは、わたしたちが、和紙の風合いを美しいと感じ、自分の気持ちを表す方法の一つとして、和紙を選んで使ってきたからなのではないかと考えている。
このように、和紙のつよさと、使う紙を選ぶわたしたちの気持ちによって、長い間、和紙は作られ、さまざまなところで使われ続けてきたのだと、わたしは考えている。みなさんも、世界にほこる和紙を、生活の中で使ってみませんか。
354字。なお154字のオーバーです。
「初め」と「終わり」は内容が重複します。また、「初め」の「和紙のよさ」、「終わり」の「和紙のつよさ」というのは、「中」の「やぶれにくく、長もちするという二つのとくちょう」を指しています。
ここでは、「筆者の主張」と「読者への呼びかけ」を入れて200字以内にまとめてみました。
わたしは、より多くの人に和紙のよさを知ってもらい、使ってほしいと考えている。
なぜなら、和紙には洋紙にはないよさがあり、和紙を選んで使うことは、自分の気持ちを表す方法の一つだからだ。
和紙には、やぶれにくく、長もちするという二つのとくちょうがある。また、和紙の風合いを美しいと感じ、自分の気持ちを表す方法の一つとして、和紙を選んで使ってきた。
みなさんも、世界にほこる和紙を、生活の中で使ってみませんか。(199字)
唯一絶対の正解などありません。中心文(キーセンテンス)、中心語(キーワード)が含まれていて、200字以内という条件満たしていればいいでしょう。