教育逍遙 -小学校教育の小径をそぞろ歩き-

小学校教員として歩んできた小径が、若い仲間のみなさんの道標になることを願って…。

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

続・「1ヶ月で勝負」したクラスの記録 ~いのちかがやいて~⑥

映画「きらきら ~いのちかがやいて~」 「しばてん」2 太郎をえぼし山へ 「えぼし山」のシーンは、学校から10分ほどの山の入り口で撮影しました。「太郎」は石つぶてに追われ、山の中へと消えていきました。 「2 太郎をえぼし山へ」には「2-1」と「2…

続・「1ヶ月で勝負」したクラスの記録 ~いのちかがやいて~⑤

映画「きらきら ~いのちかがやいて~」 「しばてん」1 秋祭りの勝ち抜き相撲 秋祭りの勝ち抜き相撲のシーンは、NHKの相撲中継が始まるときの太鼓の音でスタートします。 相撲場面は、学校から歩いて15分ほどのところにある丘の芝地で撮影しました。 下…

「1ヶ月で勝負」したクラスの記録⑧

■「1ヶ月で勝負」したクラスの記録■その7 6年生のスタートから3ヶ月、1学期が終わる頃のクラスの記録です。 7月7日の修学旅行報告集会と8日の七夕集会で、わずかな光明が見えました。 「すてきな七夕の日になりました。『彦星』と『織姫』がともに輝…

「1ヶ月で勝負」したクラスの記録⑦

■「1ヶ月で勝負」したクラスの記録■その6 6年生のスタートから2か月を迎えた6月8日の学級通信№49。 病の根は深い。 満2か月のクラスを見つめて ■OI■ 私は、この日記を書く時、六年生になってからのいろいろなことを思い出した。一つは、もともとあ…

「1ヶ月で勝負」したクラスの記録⑥

■「1ヶ月で勝負」したクラスの記録■その5 「1ヶ月で勝負」と言っても、1ヶ月で「勝負がつく」わけではありません。1ヶ月で「勝負できる体勢」に持ち込めたに過ぎません。 本当の勝負はここからです。 実際は集団は思ったよりもっと深いところで病んでい…

「1ヶ月で勝負」したクラスの記録⑤

■「1ヶ月で勝負」したクラスの記録■その4 6年生のスタートからちょうど1ヶ月、5月9日の学級通信です。 私たちの課題が見えてきた 6年生最初の1か月が過ぎました。ふわふわとした羽毛にくるまれたような、優しい時間が経過していきました。教室に流れ…

「1ヶ月で勝負」したクラスの記録④

■「1ヶ月で勝負」したクラスの記録■その3 6年生のスタートから2週間、4月21日の学級通信です。 ■四月十九日 なかなか決まらない学級会■KZ 六時間目に、少しだけ学級会をしました。決めることは、一年生を迎える会でするしっぽ取りゲームにだれが参加…

「1ヶ月で勝負」したクラスの記録③

■「1ヶ月で勝負」したクラスの記録■その2 学級開きから1週間。 2005年4月14日、学級通信の8号です。 もっとすてきな明日のために ■四月十二日 なやんだ結果■KZ 昼休みに学級委員を決めました。決め方は、今まで一度も学級委員になったことがない人で…

「1ヶ月で勝負」したクラスの記録②

■「1ヶ月で勝負」したクラスの記録■その1 1度だけ、「1ヶ月で勝負」したクラスがあります。 2002年4月、10年振りに子どもたちの前に立ったのが3年生のクラスで、それが2005年度6年生、つまり「連凧の子ら」になります。 まずはじめに、このクラスの置…

「1ヶ月で勝負」したクラスの記録①

今回は、「『1ヶ月で勝負』したクラスの記録」の前置きになります。 ■「50日が勝負」の意味するところ■ 学級開きから数えて50登校日というと、6月の中旬になります。「50日が勝負」というのは、学級経営は6月中旬までが勝負だという意味です。 アメリ…

教育の中立性という虚構

中立性のものさし ものさしがあります。真ん中に「0」、そこから左右にそれぞれ「1・2・3・4・5」のメモリがついています。 これが「中立性のものさし」です。 このものさしを使って、「教育の中立性」を測ります。 目に見える具体物の測定は、ものさし…

軍隊と学校

「軍隊と学校」といっても戦前の話ではありません。 こんにち現在、学校現場に遺る「軍隊の名残」について考えます。 立哨指導 子どもたちの登下校を見守る交通安全指導のうち、あるポイントに立って行うものを「立哨」指導と呼んでいるところはないでしょう…

「海のいのち」最後の挑戦⑦

「海のいのち」最後の挑戦の記録の最終回です。 今回は、「第四次第8・9時」の指導案および授業記録を紹介します。

「海のいのち」最後の挑戦⑥

「海のいのち」最後の挑戦の記録です。 今回は、「第三次第7時」の指導案および授業記録を紹介します。

「海のいのち」最後の挑戦⑤

「海のいのち」最後の挑戦の記録です。 今回は、「第三次第6時」の指導案および授業記録を紹介します。

「海のいのち」最後の挑戦④

「海のいのち」最後の挑戦の記録です。 今回は、「第三次第5時」の指導案および授業記録を紹介します。

「海のいのち」最後の挑戦③

「海のいのち」最後の挑戦の記録です。 今回は、「第三次第3・4時」の指導案および授業記録を紹介します。

「海のいのち」最後の挑戦②

「海のいのち」最後の挑戦の記録です。 今回は、「第一次第1時」の授業記録と「第二次第2時」の指導案および授業記録です。 なお、教材文は著作権の関係で省略しています。

「海のいのち」最後の挑戦①

ユニバーサルデザイン化で授業力を磨く(2020.3.9)、国語科「ありの行列」で授業のUD化を考える(2020.3.10)と一連のシリーズです。 2014年度の授業記録です。 東京書籍「新しい国語 6年 下」の冒頭に掲載されている文学教材です。この教材は光村図書に…

わかったつもり

つい先日から、知人に頼まれて中2の子の数学を見ています。彼は、交通機関を乗り継ぎ30分以上かけて私の家にやって来ます。 最初の顔合わせで、これまでの様子を聞きました。 1年の「正の数・負の数」は? --全然大丈夫です。(という日本語は全然大丈夫…

個の学力と集団の学力 ~タブレット時代の学力考~

昨年度、タブレット端末に向かって黙々と回答する「最先端」の数学の授業場面を見て、30年近く前のことを思い起こしていました。 たしかにタブレット端末を使ったオンライン学習は「最先端」です。しかしそれは学ぶ手段が「最先端」ということであって、取り…

オンライン授業への期待と危惧と

コロナ禍休校を機に、オンライン授業に視線が集まるようになりました。 マスコミが決まって取り上げたのは、ハード面の充実度とオンライン授業の実施度です。いずれも割合が高いほど「進んでいる」、低いほど「遅れている」という「評価」を伴ったコメントが…

生活を綴る⑦

「生活を綴る」の最終回です。 綴り方に取り組み始めて間もないころ、教師になって3年目(1980年)に出会った子の作品を紹介します。 母の仕事とくらし 5年 KR (1980.11) 「ピポパプポ。プルルルル、プルルルル。」「もしもし、松五郎です。」音楽といっ…

生活を綴る⑥

■計画的な綴り方(作文)指導■③ 「計画的な指導」における記述指導を意識しつつ、「常日ごろの指導」の日記指導を行った5年生1学期の記録(学級通信の一部)より、「『くわしく書く』ということ」の続きです。 「くわしく書く」ということ(その4) 2003.5.12…

生活を綴る⑤

■計画的な綴り方(作文)指導■② 「計画的な指導」における記述指導を意識しつつ、「常日ごろの指導」の日記指導を行った5年生1学期の記録(学級通信の一部)の続編です。 「くわしく書く」ということ 2003.5.8 7日の国語の時間に、「田植えをしたときのこと…