2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧
小学校3・4年生の教科書に登場することわざの第18回は「塵も積もれば山となる」です。教科書の表記は、「ちりも積もれば山となる」となっています。 塵も積もれば山となる 「塵も積もれば山となる」の読み方 ちりもつもればやまとなる 「塵も積もれば山と…
小学校3・4年生の教科書に登場することわざの第17回は「大山鳴動して鼠一匹」です。教科書の表記は、「大山鳴動してねずみ一ぴき」となっています。 大山鳴動して鼠一匹 「大山鳴動して鼠一匹」の読み方 たいざんめいどうしてねずみいっぴき 「大山鳴動し…
小学校のうちに知っておきたい故事成語の第18回は「一意専心」です。 一意専心 「一意専心」の読み方 いちいせんしん 「一意専心」の意味 他に心を向けず、その事のみに心を用いること。(広辞苑) 「一意専心」の使い方 私には、身についた封建的躾(しつけ…
小学校のうちに知っておきたい故事成語の第17回は「以心伝心」です。 以心伝心 「以心伝心」の読み方 いしんでんしん 「以心伝心」の意味 思うことが言葉によらず、互いの心から心に伝わること。(広辞苑) 「以心伝心」の使い方 吾輩は此瞬時の光景を椽側か…
バス通学をしているAさんは、スクールバスの中に荷物を置き忘れることが多いと聞きました。 とくに金曜日の下校時と、月曜日の登校時には、決まってと言っていいほど置き忘れるようです。 金曜日の下校時と、月曜日の登校時に多いというのには、わけがあり…
小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第24回は「猫の手も借りたい」と「猫の額」です。教科書の表記は、「ねこの手もかりたい」「ねこのひたい」となっています。 ある教科書は、「猫」のつく慣用句を集める課題を出しています。付録として「猫」のつ…
小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第23回は「涙を呑む」です。教科書の表記は、「なみだをのむ」となっています。 涙を呑む 「涙を呑む」の読み方 なみだをのむ 「涙を呑む」の意味 ①泣きたいのを泣かずにこらえる。②泣きたくなるような経験をする…
小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第22回は「手に取るよう」です。 手に取るよう 「手に取るよう」の読み方 てにとるよう 「手に取るよう」の意味 ①すぐにも実現しそうなさま。うまくいきそうなさま。 ②きわめて近く見えるさま、また、聞こえるさ…
小学校3・4年生の教科書に登場することわざの第16回は「善は急げ」です。 善は急げ 「善は急げ」の読み方 ぜんはいそげ 「善は急げ」の意味 よいことをするのにためらうな、の意(広辞苑) 「善は急げ」の使い方 叔父はもし私が主張するなら、私の卒業まで…
通常国会が閉会しました。 それにしても、現首相の国会答弁にも、前首相の国会答弁にも、消化不良のモヤモヤとイライラが尽きません。悲しいほどに……。 先日(2021年6月2日)の朝日新聞に、論理学者・高橋昌一郞さんのインタビュー記事が載っていました。 …
小学校3・4年生の教科書に登場することわざの第15回は「船頭多くして船山に上る」です。 船頭多くして船山に上る 「船頭多くして船山に上る」の読み方 せんどうおおくしてふねやまにのぼる 「船頭多くして船山に上る」の意味 指図する人ばかり多いため統一…
私はデジタル教科書推進派でも何でもありませんが、世界がそういう方向に向かっていることは紛れもない事実です。 「日本のICT教育は、先進国の中では周回遅れ」と言われています。 それを何とかしようと発足した「デジタル教科書の今後の在り方等に関する検…
2021年6月8日、「デジタル教科書の今後の在り方等に関する検討会議(第一次報告)」が公表されました。 デジタル教科書をめぐる動向は、先に「デジタル教科書時代・2035年の物語①」(2021.2.15)で触れました。 2020年の暮れから21年はじめごろの萩生田光…
小学校のうちに知っておきたい故事成語の第16回は「暗中模索」です。 暗中模索 「暗中模索」の読み方 あんちゅうもさく 「暗中模索」の意味 くらやみの中で手さぐりで捜すこと。転じて、手がかりのない物事をさがしもとめること。(広辞苑) 「暗中模索」の…
小学校のうちに知っておきたい故事成語の第15回は「雨垂れ石を穿つ」です。 雨垂れ石を穿つ 「雨垂れ石を穿つ」の読み方 あまだれいしをうがつ 「雨垂れ石を穿つ」の意味 同じ所に落ちる雨垂れが長い時間をかけて石に穴をあけるように、微力でも根気よく続け…
再び「右上位」の世界 日本社会において、漢字が伝えられたころから飛鳥時代以前は、「右上位」でした。 それは、漢字とともにもたらされた中国の「右尊左卑」思想の影響でした。 いまもよく使われる「左遷」「座右の銘」「右に出る者はいない」などは、その…
「右翼」と「左翼」の世界 野球では、ホームベースの位置から外野方向を見た時(キャッチャーの目線です)、1塁側の外野を「右翼(ライト)」、3塁側の外野を「左翼(レフト)」と言います。 この場合の「右翼」は、「right fielder」の訳語です。「翼」に…
「左上位」の世界 中国では、随(581年~)・唐(618年~)の時代になると、「右」と「左」の世界観が漢の時代とは真逆になります。 陰陽五行説の流行などによって、右優位から左優位に変わってしまったのです。 「天帝は北辰(ほくしん)に座して南面す」と…
「右上位」の世界 前回の終わりに、漢字が成立していく漢の時代は、「右尊左卑」(左は右に対して、下であり卑しい、劣るという考え)の社会であったと書きました。 「右尊左卑」(以下、「右上位」とします)の観念は、漢字そのものにも影響しましたし、漢…
「日本語探訪」が50回を迎えました。 子どもたちの豊かな言語生活は、教師の言語生活の豊かさに依拠します。 シリーズ「日本語探訪」は、故事成語・ことわざ・慣用句・四字熟語の周辺をそぞろ歩きします。 言葉を深く知り、自在に操れるようになれば、日本語…
小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第21回は「鶴の一声」です。教科書の表記は、「つるのひと声」となっています。 鶴の一声 「鶴の一声」の読み方 つるのひとこえ 「鶴の一声」の意味 権威者・有力者などの、衆人を威圧し、否応なく従わせる一言。…
小学校3・4年生の教科書に登場する慣用句の第20回は「竹を割ったよう」です。教科書の表記は、「竹をわったよう」となっています。 竹を割ったよう 「竹を割ったよう」の読み方 たけをわったよう 「竹を割ったよう」の意味 さっぱりとした性質のたとえ。邪…